ここ数年、

人工甘味料などの食品添加物の

感染症への影響が明るみに出てきています。

 

 

パンや洋菓子・和菓子、

冷凍食品などの加工食品、清涼飲料水などに

保存料として使われているトレハロースは、

食品の甘味付けに使われる他、

保水性が優れているということで、

大量生産の食品によく用いられている食品添加物です。

 

トレハロースの原料は、

トウモロコシやジャガイモなどのでんぷんです。

植物由来で血糖値を緩やかに上昇させる糖質として、

様々な食品に使用されています。

 

植物由来だったら問題ないのでは?と

思われる人がいるかもしれませんが、

実は危険な添加物なのです。

 

 

トレハロースは、30年以上前は、

化粧品や試薬などに限定して使われていたのですが、

1994年に岡山のデンプン糖化メーカーが

生産コストが100分の1で

大量生産する方法の開発に成功しました。

 

 

2000年には、アメリカ食品医薬局(FDA)で、

2001年にはヨーロッパで、

食品添加物として認可されました。

 

 

しかし、その後、

アメリカ・カナダ・ヨーロッパ諸国で

「クロストリジウム・ディフィシル」という

細菌による致死性の高い腸炎に感染する人が

突如流行しました。

 

クロストリディオイデス・ディフィシル菌

(Wikipediaより)

 

 

クロストリジウム・ディフィシルは、

ヒトの腸管内に存在する細菌ですが、

免疫機能の低下で腸炎を起こすケースはあったものの、

大流行になることはそれまでありませんでした。

 

 

クロストリジウム・ディフィシル菌は、

数種類ありますが、流行当時、

RT027株とRT078株に感染した

重篤患者の増加の原因については

解明されないままでした。

 

 

その十数年後の2018年1月、

アメリカ・テキサス州にあるベイラー医科大学で、

クロストリジウム・ディフィシル菌関連の疾患が

トレハロースと関係しているという

研究結果が発表されました。

 

 

この研究では、

RT027株とRT078株については、

他の菌が必要とするものより

約1000倍薄いトレハロースでも生育する

ということが確認されています。

 

 

トレハロースは、植物由来とはいえ、

化学の力で生産された人工甘味料で、

原料のトウモロコシやジャガイモが

遺伝子組み換え作物であることも懸念されます。

 

 

自然食研究所では、

安全な食、健康を考えた食育についての

講演を承っております。

 

 

 

 

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