パンの生地を伸ばすために、

欧米のパン屋では、バターを使います。

 

 

一方、日本では、

マーガリンやショートニングという

人工的に作られた油脂が

パンやお菓子によく使われています。

 

 

また、ここ数年の国産バターの価格高騰に伴い、

バターではなくマーガリンを毎日の食事に使う人が

増えていると聞きます。

 

 

しかし、毎日のマーガリンは、

健康被害を招く恐れがあるので、

できるだけ摂らないようにすることを

私はすすめています。

 

 

マーガリンは、常温で液体の植物性油脂

(大豆油、菜種油、パームヤシ油)に

水素を添加することで、

分子の構造を変えて、バターのような

半固体または固体状の酸化しにくい油脂に

生まれ変わるのですが、この過程で

トランス脂肪酸が生成されます。

 

 

トランス脂肪酸は、

自然界に存在しない人工の油脂なので、

アトピー性皮膚炎や花粉症などの

アレルギー疾患や動脈硬化の原因とされ、

現在は、欧米、カナダ、シンガポール、タイで

使用が禁止または規制されています。

 

 

2018年5月には世界保健機関(WHO)が

トランス脂肪酸全廃に向けて、

工業生産されたトランス脂肪酸の排除を

世界中の食品メーカーに求めています。

 

 

大量生産のパンやお菓子以外で

トランス脂肪酸が使われているのが

サラダ油やトクホなどのカロリーカットの油、

業務用の揚げ油、

これらの油が使われている

マヨネーズやドレッシング、

ファストフード、コンビニ食、持ち帰りの惣菜、

インスタント麺などです。

トランス脂肪酸の怖さは、

心臓病や心不全などの心臓疾患、

脳溢血、糖尿病、アレルギー疾患を招く以外にも、

思考力や判断力、行動力を司る

脳の伝達神経機能を変形させることです。

 

 

何年にも渡って

トランス脂肪酸を摂り続けていることが、

脳の機能低下に繋がり、

情緒不安定やうつ病、ADHD、

集中力が落ちるなどの

障害が起きる恐れがあるのです。

 

また、トランス脂肪酸は、

血中の中性脂肪を増やし、

体内に脂肪が溜まりやすくなることで、

肥満やメタボリック症候群も懸念されます。

 

 

このように、

人格形成にも悪影響を及ぼしかねない

トランス脂肪酸ですが、

日本では、危険性があったとしても、

安全基準以内の摂取であれば、

それが科学的に証明されていなければ、

規制には至らないというのが現状のようです。

 

 

しかし、少量だとしても、

トランス脂肪酸を摂り続けていることが

健康被害に繋がるということを

私は料理教室を通じて訴え続けています。

 

 

次回も、工業生産のパンによく使われている

食品添加物について書きたいと思います。

 

 

4月7日(日)のホリデー無添加料理教室で、

完全無添加のパン作りをお教えします。

この機会に体験してみてください!

詳しくは、ホームページのトップページをチェック↓

 

 

 

 

 


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