エゾハリタケは、
東北では「ヌケオチ」とも呼ばれています。
エゾハリタケは、ブナやイタヤカエデ類の木に
多数重なり合って発生します。
傘の幅は、30cm以上になるものもあり、
幼菌の色は淡いクリーム色といった感じで、
成菌になるにつれて色が濃くなります。
傘の下の部分は、細い毛で覆われています。
このキノコは、木に付いたまま越冬し、
雪解けを迎える春に
半腐れの状態で雪上に落下します。
私が幼少の頃は、
「落下したエゾハリタケをマタギが見つけて
一旦塩漬けし、後日塩出ししてから
味噌漬けや粕漬けにして食べる。」と
秋田出身の亡き父から聞いたことがありました。
木から落ちるから「ヌケオチ」なのでしょうね
玄米雑穀ご飯が合うエゾハリタケのカレー。
エゾハリタケの味は、
長時間煮た牛肉に近いといった感じです。
肉を使わなくても満足感が得られるので、
ダイエット食にもおすすめのキノコです
こちらは、鮭とエゾハリタケの飯寿司です。
米麹と野菜、ご飯と一緒に
40日間ほど発酵させたエゾハリタケは、
まるでタケノコのような食感です。
エゾハリタケは、秋田や山形以外では
あまり人気がないようですが、
調理法によってはおもしろい食材だと
私は思います。