ケチャップというと、多くの人が
「トマトケチャップ」を想像すると思いますが、
実際には、長時間煮込んだ野菜を裏ごしして
調味料を加えたものすべてを
「ケチャップ」といいます。
ケチャップの語源は、
東南アジアで魚の塩漬けを発酵させた
魚醤の調味料「ケチョップ」です。
この調味料がイギリスに渡り、
イギリスでキノコを塩漬けして出てきた汁に
香辛料を混ぜ、調味料として
料理に使われていました。
ヨーロッパでは、
これにトマトやマッシュルーム、
クルミを加えて調味料を作っていました。
その後はアメリカに伝わり、
現代の「トマトケチャップ」が普及、
日本でも明治時代後期から
販売されるようになりました。
「ケチャップ」は、本来は、
厳選した原材料をゆっくり煮込んで作るものです。
トマトには、旨み成分のグルタミン酸が
豊富に含まれているので、
旨み成分イノシン酸を含むカツオ節などの食材と
一緒に調理することで、
味の素などの化学調味料を加えなくとも
家庭で美味しく作ることができるのです。
私は、トマトが旬の時期に、
完全無添加の自家製トマトソースを仕込んで冷凍保存し、
パスタやピザ、フライなどのソースに活用しています。