先日、お客様から、

「EM農法で栽培した野菜をどう思いますか?」という

質問を受けました。

 

 

EM農法とは、乳酸菌や酵母菌などの

微生物を使って発酵させた肥料を使い、

土壌を自然に近い状態にさせて作物を作る栽培法です。

 

 

化学肥料を使わなくても野菜に甘みが出るので、

EM農法を勧めているサイトも多いようです。

 

 

EM農法は、年中温暖な地域では

効果が期待できるかもしれませんが、

北日本では土壌の発酵がうまくいかないのでは…?

というのが私の考えです。

 

当研究所裏庭に自生しているのびるです。

 

私も、20年ほど前に

EMを使って野菜を作ったことがありましたが、

寒冷地のこちらでは、美味しい野菜ができたという

記憶はありません。

やはり、自然の中で育った山菜の方が

安全でおいしいと私は思います。

 

 

EMは、人の手で作られた、

あくまでも農業用の資材であり、

使い方によっては、

野菜本来の味を損ねた商品もあるのではないかと

私は思います。

 

 

EM栽培と称した商品を高く売り、

荒稼ぎする農家もいるので要注意です。

 

 

野菜作りに適しているのは、

農薬も化学肥料も使わない土壌や

土作りに腐葉土が使われた畑です。

 

 

そして、種は遺伝子操作されたF1種ではなく、

昔ながらの固定種・在来種から育った野菜の方が

安全でおいしいと私は思うのです。