今月1日に放送された日本テレビ系バラエティ番組
「世界の果てまでイッテQ!みやぞんジャパンツアー」で、
富山県の海岸に集まるホタルイカをすくい、
獲れたてをその場で味わう企画が放送されていました。
春から初夏が旬のホタルイカ。
獲れたてを刺し身で食べたいと思う人もいることでしょう。
しかし、ホタルイカには、寄生虫の
「旋尾線虫(せんびせんちゅう)」がいるので、
獲れたての状態を生食すると
食中毒の危険があります。
旋尾線虫(せんびせんちゅう)の幼虫は、
多くの種類がありますが、ホタルイカに寄生する幼虫は
「タイプX(テン)」と呼ばれています。
タイプXは、体長約10mm×体幅約0.1mmの
糸くずのような細長い虫で、
中間宿主であるホタルイカや
タラなどの内臓に寄生しています。
ホタルイカなどの中間宿主にいる幼虫を
食物と一緒に摂取すると、
胃や腸の壁を食い破って、
皮膚の下を這いずり回るので、
お腹にミミズ腫れができて痛痒くなる
「皮膚爬行(はこう)症」や嘔吐や腹痛を訴え、
最悪の場合「腸閉塞」を起こすこともあります。
腸閉塞は入院して、
数日間の絶食で回復することが多いのですが、
重症の場合には手術が必要です。
この寄生虫は、高温に弱いので、
沸騰したお湯で30秒以上、
中心温度60℃以上で加熱処理するのが一番です。
どうしても刺身で食べたいのであれば、
-30℃で4日以上、
-35℃で15時間以上、
-40℃で40分以上凍結処理することです。
旋尾線虫の幼虫「タイプX」は、
ホタルイカの胃と腸の中にしか存在しないので、
完全に内臓を取り除くことで、
寄生虫に感染する危険性は低くなります。
