気温の上昇によって、体温を下げるために大量に汗をかくと、体内の水分とミネラルが失われます。大量のミネラル(主に塩化ナトリウム)が失われると、体内を循環する血液の量も減少します。

 

 

 

その血液の量が減少すると、末梢に行く血液が減り、体温を下げることができなくなって、血流や筋肉、神経にも悪影響を与えて、めまいや失神、けいれん、頭痛などの症状が出てきます。

 

 

 

熱中症になった場合、身体に熱が溜まり、血液が循環できない状態になるので、最悪死に至ることがあります。

 

 

 

汗の原料は、血液中の水分や塩分なので、体温を調節するためには汗で失った塩分を適度に補給する必要があります。(塩分は、水分の約0.2%)

 



ニュース番組などで、「熱中症対策に充分な水分補給を」と呼びかけていますが、コーラやジュース、炭酸飲料などの清涼飲料水で水分を補給するのは逆効果です。清涼飲料水に含まれる人工甘味料が、甘いものへの食欲の増進を働きかけて、ミネラル不足を招き、熱中症になりやすくなります。

 

 

 

人工甘味料をを含む食品を日常的に摂る人は、その甘さに中毒症状を起こして太りやすくなり、腎機能の低下や2型糖尿病のリスクも高まります。

 

 

 

また、熱中症対策にスポーツドリンクがいいと報道されているようです。微量の糖分には水分や塩分の吸収を促す働きがありますが、果糖ブドウ糖液糖(またはブドウ糖果糖液糖、高フルクトース・コーンシロップ)が含まれたスポーツドリンクは熱中症対策には不向きです。

 

 

 

果糖ブドウ糖液糖(またはブドウ糖果糖液糖、高フルクトース・コーンシロップ)は砂糖よりも血糖値を上昇させる作用があるので、糖尿病や肥満を改善したい人は特に注意しなければなりません。

 

 

私は、山で採取したツチアケビやどくだみ、たんぽぽの根を地下水で煎じて薬草茶を作り、水分補給をしています。他には、茶葉で入れた番茶やほうじ茶をおすすめします。

 

 

塩分については、塩そのものよりもアルカリ度が高い梅干しがよく、長期熟成の梅干しはより身体に有効です。

 

 

 

市販の梅干しには、砂糖やハチミツが使われていたり、色を鮮やかにさせ、口当たりをよくするための着色料や化学調味料が使われていたりするものが多いようですが、アレルギー体質の人には逆効果になるので、自然塩が使われた長期熟成の梅干しを選ぶようにしましょう。

 

 

 

当研究所のホームページでは、梅干しの作り方を掲載しております。実際に作ってみたい人は、参考にしてください。