以前、火葬場に勤めている人から、明治生まれの人のお骨はずっしりとしているが、大正生まれ、昭和生まれの順に軽くなっていると聞いたことがありました。

 

 

 

人間の骨は、コラーゲンをはじめとする骨基質タンパク質とカルシウム・マグネシウム・リンなどのミネラルから形成されています。

 

 

 

骨は硬いというイメージがあり、変化しないと思われがちですが、古い骨から新しい骨へと常に新陳代謝が行われています。

 

 

 

骨の量が最も多くなる20~30代を過ぎると、加齢と共に、またホルモン分泌の変化によって骨の量は減少していきます。

 

 

 

閉経後の女性は、骨の量の維持に働いてきた女性ホルモンが減少するため、それが元で骨粗鬆症になる場合があります。

 

 

 

骨粗鬆症は、骨の量、主にカルシウムの量の減少によって腰痛や骨折、背骨の変形を引き起こす病気のことを指します。骨密度の検査結果が問題ないと言われたから自分には関係ないと思っている人がいるかもしれませんが、骨密度だけの問題だけでなく、骨全体のバランスが重要なのです。

 

 

 

 

西洋医学では、カルシウムが足りないからカルシウムを摂るよう、対症療法として治療薬、カルシウム剤などの薬剤療法や牛乳を飲むようにすることをすすめているようですが、骨粗鬆症治療薬の投与による血中濃度の上昇によって急性腎不全や間質性腎炎などの副作用が報告されています。

 

 

 

日本では、明治の終わりごろから牛肉や砂糖が食べられるようになり、第二次世界大戦後は味の素を始めとした化学調味料や食品添加物も含め、急激に食の欧米化が進みました。こういった食生活の多様化が骨粗鬆症を増やしていると私は考えます。

 

 

 

次回のブログでは、薬に頼らず骨粗鬆症を防ぐ食生活について書きたいと思います。