世間一般では、肉などの動物性食品を食べるとスタミナがつくとか栄養満点だと思われているようですが、どのような根拠からなのか、私には不思議でなりません。焼肉ブームなのか、新聞や雑誌等でも当たり前のようにスタミナ料理と紹介されているのを目にしますが、このような誤った情報の氾濫は、マスコミにも原因があると私は考えます。


 戦後、食の欧米化が進み、日本人の食卓には、肉・卵・乳製品などの動物性食品を使った料理が日常的に出るようになりました。その結果、戦前には見られなかった生活習慣病も増え続けております。


 本来、人間の体内では、動物性食品は有効に使われておりません。消化酵素については、でんぷんを分解するアミラーゼがほとんどで、動物性食品を分解する酵素リパーゼはほんの数割にすぎません。そのために、分解しづらい動物性食品はほとんどが脂肪となって体内のいたるところに蓄積されてしまうのです。そして、これらが病の原因となっていくのです。


 それでも皆さんは肉はスタミナがつく栄養満点の食品だと評価しますか?栄養満点の料理とは、身体の構造に合った食材を理想的な調理法によって作るものだと私は思います。肉や魚は時々楽しむものであって、普段は私がすすめる玄米菜食を基本とした食事をすることです。また、牛乳などの乳製品も毎日摂るものではありません。時々ワインを飲む私は、年に数回チーズを楽しむ程度にとどめています。


 私がおすすめする玄米菜食については、自然食研究所のホームページに掲載しております。

http://yoboso.fiw-web.net/sizen.htm