NEO女子プロレス最終興行・雑感 | さんずいに朝。

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「潮」崎_春樹のブログです。ブログを効率的に読むためにAmebaに登録しましたが、これからいろいろ書いていければと思います。FacebookなどSNSとの連携も視野に入れています。(2013.7.13記)

『STAGE DOOR』
2010年12月31日、後楽園ホール大会

■前書き【観戦に寄せて】
【mixi】http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1657488439&owner_id=32409090
【アメブロ】http://ameblo.jp/szaki/entry-10773493706.html


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【第1試合:1/10】
×飯田美花(7分34秒、スワンダイブミサイルキック)花月○

栗原あゆみから譲り受けたことが明白なコスチュームの緩さが気にならなくなった頃には彼女はどのようなレスラーに成長しているだろう。
けっこう気が強く、図太いタイプになるとみた。

アイスリボンという絶好の環境で試合させてもらっているのは幸い。のびのびと頑張れ。


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【第2試合:1/15】
 下田美馬&松本浩代&×野崎渚(10分11秒、2階からのニャンニャンプレス)さくらえみ○&志田光&藤本つかさ

アイスリボン勢はさくらを筆頭に相変わらずの芸達者揃い。写真を観て唸り、笑ってください。

志田もつっかも文句のつけようのないメインイベンターだ。動きにぎごちなさがない。
「○さくら-野崎×」は確実なので2人が懸命に下田、松本を抑えれば勝機が……とアイスリボンの苦戦が予想されていたが、まったくの取り越し苦労。
カットプレイにも悲壮さは感じられず。自信ついたね。
つくづく己の浦島太郎さを痛感する。12月26日の後楽園には行っていないので、サムライの中継をしっかり観させていただきます。

下田さんはアイスリボンとは絡んでほしくなかった。さくらえみとの再会は10年遅きに失した。

実はこの試合で最も目を惹いたのは野崎。ヤバいですよ。

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松本浩代選手とコスチュームを見比べてください。
いわゆる股下がVの字を描いているでしょ。そんなにハイレグじゃないけど。
でもこれが“女子プロレスの正しいお色気”。
黒というのも小悪魔的・扇情的じゃないですか。罪深い。
(逆に浩代さんはキメ細かく真面目で誠実な方)

肩に不安を抱えているというのなら、脚を使えばよい。
ビッグブーツとスリーパーという2つの武器で、シンプルにガンガン攻めればよい。
スリムな長身選手にビッグブーツは映える。押さえておいて間違いないスタイルだ。


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【第3試合:NEOマシンガンズ最終試合、1/30】
 タニー・マウス&○宮崎有妃(25分3秒、デスレイクドライブ→ムーンサルトフットスタンプ)植松寿絵×&春山香代子

マシンガンズって巧いし楽しいし時にはゾッとするぐらい強い。
けど「くどい」んですよ(苦笑)
常に濃厚なストーリーラインのもとに試合していたからだろう。
常連サンらは慣れっこなのだろうが、私はしばしば精神的に胃もたれしていた。
もっとも濃厚なのは相手チームも良くも悪くも人後に落ちないが(苦笑)

ただこの試合は理屈抜きに4人の織り成す世界の前に楽しませてもらったという思いしかない。


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【第4試合:1/15】
 勇気彩&×真琴(8分37秒、ダイビングローリング踵落とし)紫雷美央&紫雷イオ○

勇気は垢抜けない正拳突きパフォーマンスを封印して無骨にガンガン攻める時期。直伝デスバレーボムは、元祖には及ばないにしてもだんだん板についてきた。

真琴は……これもヤバい。一挙手一投足、所作がいちいち美しく感じられてきた。このスープレックスも完璧じゃありませんか。

さてメキシコ帰りの紫雷姉妹。こちらはさほど進歩は感じられなかった。
身体能力の高いポイントゲッターたる妹を立てるのなら、姉はもっと徹するべき。
面構えはエキゾチックに変わったような感じ。一方向しか向いて試合をしない欠点は、目の肥えた反応のハッキリした観客に満ちたメキシコの会場で改善されたとは思う。

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ただ太股を隠すのは大減点!
週刊プロレスモバイルで他の試合の写真を見た限りでは必ずしも完全にチェンジしたわけではないが。


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カメラ【第1試合】~【第4試合】91枚。
【mixi】http://photo.mixi.jp/view_album.pl?album_id=500000008800659&owner_id=32409090
【フォト蔵】http://photozou.jp/photo/list/250653/3385241


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【第5試合:タニー・マウス&宮崎有妃引退試合、1/30】
○タニー・マウス(10分41秒、切り返しエビ固め)宮崎有妃×

闘う前から感極まって動けない宮崎の闘争本能に火を点けようと「浣腸攻撃」をブッ放した直後の写真。

さんずいに朝。


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週モバによると、タニーちゃんは宮崎さんや田村様が落ち込んでいるときの対処法を熟知しているらしい。
この御難しい(失礼(笑))御二人に対し……そういう存在が身近にいるのはありがたいね。そして、うらやましい。
もちろんタニーちゃんのパーソナリティーの賜物でもある。
必ずや、良き鍼灸師になるだろう。
もし彼女が歯医者になっていたら、その治療は「全然痛くない」ものだったろう。

怒りながら笑い、笑いながら怒り。
怒りながら泣き、泣きながら怒る。
最後は怒り、泣き、そして笑った。
ご両人の築いた大アトラクションに乾杯!


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【セミファイナル:田村欣子引退試合& NWA認定女子パシフィック&NEO認定シングル選手権、1/30】
《王者》×田村欣子(27分4秒、頭突き→裏投げ×5→リストクラッチ式裏投げ)栗原あゆみ○《挑戦者》

$さんずいに朝。


田村様にはつい最近までフェイバリットホールドが無かったというのが私の持論。
エルボーがあるって?
確かにそれで数え切れないほどの強敵を破ってきた。
しかしかわされ隙を作ることになるともいえ、非常にリスキー。
彼女が敬愛したスタン・ハンセンには現役生活最終コーナーを回ったあたりから「至近距離からの」ラリアットが加わったが、遠心力と瞬発力が威力を発揮するラリアットならではのバリエーション。エルボーでは遠心力が弱いのではないかと。

相手を抱えて叩きつける技は多彩。
でもいわゆる格下相手のフィニッシュの場合がほとんどだったと振り返る。

現役晩年になって「ハンガリー」「マウントクック」などといった、同等以上の相手に使う新技を開発したのはご努力の賜物。

自分なりに磨き上げてはきたんだろうけど、先輩からのお下がりを闇雲に……
新チャンプは田村様の爪の垢を煎じて飲むべきだ。
故障個所の足首付近を攻められるシーンは予想を超えて少なかった。
自分の引退試合を立体的な、大スペクタクル絵巻に彩りたいという田村様の「いじらしさ」としか考えられない。
その心中を察するに、涙腺が緩むのを禁じ得ない。

$さんずいに朝。


とてつもなく強くて、純朴で、ツンデレで、ココ一番で不器用な田村様の「敗れて悔いなし」の表情の前には何も言えない。
「ここはクリを称えてやってよ」と、何の迷いもなくそのお顔には書かれているようで……。

ここで場内休憩。
ノドがカラカラ。一気にビールを空けた。
田村様の、何の汚れもない笑顔に乾杯!
……そしてヤケ酒でもあったのは……致し方なし(苦笑)


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カメラ【タニー&宮崎引退試合】【田村欣子引退試合2冠戦】79枚。
【mixi】http://photo.mixi.jp/view_album.pl?album_id=500000008810318&owner_id=32409090
【フォト蔵】http://photozou.jp/photo/list/250653/3386194


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【メインイベント:NEO解散試合、1/10】
△田村欣子&タニー・マウス&宮崎有妃(時間切れ引き分け)勇気彩&野崎渚&飯田美花△

いい最終回だった。

選手たちの素晴らしいパフォーマンスを胸に、私は女子プロレスというジャンルを美しいかたちで自分のなかで99%、全うできたと思う。

$さんずいに朝。


……む!

去年の11月1日、三田英津子選手が引退したとき、私は
「さよなら、プロレスの半分」
と書いた。

「最終回」と書いた今回、
「残る50%のうちの99%」と書いた今回……
これからどうなっちゃうんだろうか。

引退間際に新技を開発して強くなっていく現役生活晩年の田村様になぞらえるのはまったくもって身の程知らずではあるが、ほとんどの女子プロレスファンから潮崎_春樹の存在が消えた一方、プロレス関係の新しいお仲間との交流は緩やかながら上り坂。
ありがたく、また人生って面白いな、と思う。
いい意味で何が起こるかわからない。

$さんずいに朝。


ただくれぐれも心しておきたいのは、自分は決してプロレスだけの人間ではない、そう見られたくもないということ。
自分をより知っていただくためには、

——どうしたら自分は欠点を改善できるか?

思いを巡らせたり、諦めたり、いろいろ。
単なるキモいヲタクと思われ、軽んじられ、去られたトラウマは少なくない。

さまざまな場での自己紹介やフリートークなどに当たって、「プロレス」という4文字は今後いかなる立場を担うか……課題です。

プロレスファンとしての自分というだけでなく、
それを通して得た広い意味での自分……
すなわち「文章を書くこと」「写真を撮ること」が好き、などという自分をどのようにしたら人としてのランクアップに活かせるか。そこです。


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【田村&タニー&宮崎引退セレモニー】

西尾美香「さん」とアナウンスされていたのは大減点。
未だ引退していないし、“プロレスをしないプロレスラー”としての存在を確立させているのだから。

ただ、OZアカデミー勢と別に入場してきたのは適切。

2004年のジャパングランプリ公式戦。
鬼神のごとき形相で宮崎有妃のヒジを攻めレフェリーストップ勝ちを収めたのは西尾ベストバウトのなかでも五指に入る。
(宮崎選手がこの大会唯一土がついたのがこの試合!)

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$さんずいに朝。


ラオウが「我が生涯に悔い無し」と昇天する前の一瞬か。田村様が「よっちゃん」に戻っている。
さくらさんには「ツン」も「デレ」もともにMAXだったなぁ。
さくらさんもまた、最大限に両方受け止め、最大限に田村様をいじくっていた。素晴らしい関係だ!

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$さんずいに朝。


$さんずいに朝。


御三方、お疲れ様でした。


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【NEO解散式】

$さんずいに朝。


この方々に狙いを定めて撮影していた自分を誉めてやりたい。
裏方ご苦労様でございました。イベントなどでもお世話になりました。


$さんずいに朝。


強敵(とも)よ、さらば!


$さんずいに朝。


「引退の基本は騎馬」という格言が女子プロ界にはある。
この日撮ったなかで一番気に入っています。
ぶっちゃけ「失敗撮り」だけど、選手たちの気持ちが一番クッキリと見えてきます。

ありがとうございました!!!


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カメラ【田村&タニー&宮崎引退セレモニー】【NEO解散式】87枚。
【mixi】http://photo.mixi.jp/view_album.pl?album_id=500000008967743&owner_id=32409090
【フォト蔵】http://photozou.jp/photo/list/250653/3398117