とうとう退去の日がやってきました。
しとしと雨の降る日曜日。
私はどんよりした気持ちで目覚めました。
この2ヶ月間、少しずつ思い出を整理して行った次女。
思い入れのある物たちを手放すことはそれはそれは辛い作業だったと思いますが、丁寧に丁寧に、家に連れ帰るもの、コンテナにしまうもの、人にあげるものを分けていき…
私たちはそれをそばで見守りながらお手伝いして…
時間はかかりましたが、次女の満足がいくようにして行きました。
持ち帰りたいものは思いの他多く、部屋はお店屋さんのようになり、掃除をする隙間もありませんが、今は好きなようにさせている感じです。
そうして前日には全てがスッキリ片付いて…
何度もお礼を言いながら、しみじみとしている私に比べ、次女は空っぽになった部屋を次々に写真に納め、
「はい!クランクアップでーす!
お疲れ様でした!!」
と、しっかりピリオドを打ったということに満足したかのように、その姿はとても凛として見えました。
涙が出そうな私とは大違い。
すごいなぁと思いました。
退去当日は、管理会社の方が中をチェックして、最後に鍵を返したらあっけなく終了。
1年と7ヶ月…
短い間だったけど、幸せがたくさん詰まった場所…
でも、もうここに来ることは二度とないのですね…
まだ夢の中のようですが…
切ない気持ちと、寂しい思いと、後ろ髪引かれる想いが混ざったような何とも言えない気持ちで私たちはアパートを後にしました。
これで完全にうちに帰ってきた次女。
これからは少しずつ、思い出し作業をして、思いっきり悲しんで…
時間はかかってもいいから、その後には元気で明るい元の次女に戻ってくれたらいいなぁと思っています。
さてさて…
まず第一段階としてアパートが片付いたので、ここからは少しずつ土日にも時間も出来てきますよね?
大学の時はサークルやバイトに明け暮れ、彼と知り合ってからはデート、デート。
そしてあっという間に結婚してしまったので、長女の様にあちこち出かけたりという時間を過ごすことなかった次女。
これからは一緒に写真を撮りに行ったりしながら楽しい時間を過ごす事もできるかな…なんてね。
付き合ってくれるかどうかはわかりませんが、また誘ってみようかなって思います。
今回のお写真は、忙しさの中で一人ご近所をお散歩した時の写真です。