金曜日の日に、行政書士さんに会う機会があり、色々とお話を聞いて来ました。
やはりいろんな経緯は話さなければならず、涙ぐみながらもたんたんと話していく次女。
その場で私も知らない事実なんかも多少出てきて驚きましたが…
やはり彼は結構な額の借金を抱えていたようです。
そうなると遺産相続の話も放棄する方向の方が良く、会社から受け取る予定だった共済金や、給料も手つけてはいけないということがわかり…
車を廃車にする手続きも、次女がそのまましてしまうと、相続することを認めてしまうことになり放棄ができなくなるので、それもこの後どうしたらいいのか、弁護士さんと相談することになりました。
生命保険はこのような場合でも免責期間を過ぎている場合は下りる可能性はありますが、そこも相談です。
放棄する場合はどんなお金も彼に関わるものは触らないのが鉄則のようです。
こんなことでもない限り知り得ないことでしたが、いろいろ知った上で行動した方がいいことなので、お話話聞けてよかったのだと思います。
午前中にお話を伺った後、お昼からは車の中の荷物の整理をしに行きました。
警察署のそばの車屋さんに一旦預けてあるので、そこまでの道のりをまた2時間。
長女と次女と私の3人で向かいます。
あの日は真夜中で真っ暗な道を行きましたが、昼間に見れば田舎でのどかなところ。
高速を降りてからしばらく一般道を走り、警察署を少し通り越した場所に車屋さんはありました。
簡単な手続きを終え、車のある場所に案内されます。
その時私があの子の手ぎゅっと握ると
大丈夫…
と…
車を見た私はなんとも言えない苦しい気持ちになって足が止まりましたが、次女はまっすぐ車の方へ向かいます。
どこから開けようかとしていると、次女がバックドアに手をかけます。
私も手伝おうと近寄り、開けた瞬間、嫌な匂いがするかと思いきや、中からはふわっとやさしい香りが立ち込めていました。
思わずハッとする…
これは彼が好きだった香り…
息が止まるような感覚…
胸が…ぎゅーっと締め付けられました。
きっと次女も気づいたはず…
それでも次女は気丈にも車の中の荷物をテキパキと出していく…
あの子がどんな気持ちなのかは想像もつかないけれど…
悲しくて切なくて苦しい…
それだけはわかりました。
彼の香り…
あれはずるいよ。
一人だけ大好きな香りに包まれて楽になろうだなんて…
残されたものの気持ちはどうしたらいいの?
一人その場にいたらしばらく涙にくれたことでしょう。
でも3人でいたからなんとか保てた…
中はすごい荷物で埋まっていて、ダンポール3つ分と、ゴミ袋2つ分。
それをぎゅうぎゅうに積んで私たちも車に乗り込む。
誰も喋らない…
流れてくる音楽に涙がこぼれたけれど…
拭ったら泣いているのがバレるのであえて流れっぱなしで乾くのを待ちました。
午前中のような辛い事も、午後からのような苦しい気持ちも、いつになったら癒えるのでしょうね…
思い出しては泣き、また思い出しては泣いて…
それが乾くのを待つしか無いのですよね…
彼が亡くなっ日はどんよりとした曇り空でしたが、この日はなんとも緑の美しい晴天でした。
さてさて…
今回も写真だけお楽しみいただきます。
今回のお話は、お友達と出掛けたワールドローズガーデンです。
お花はやっぱり癒されますね…