以前も述べたが
1人目出産後、産後うつになった私は
「二度と妊娠出産はしない」と誓っていた故
娘もお下がりも、マタニティ用品も何も残っていないのだ。
記念になるもの以外、赤子グッズはおろか、妊娠中に必要なものも全て処分していた。
だがしかし。
15週目も終わろうかという今、流石にお腹が出てきて、着る服に困り始めた。
ゆるいゴムのズボンで凌いでいたが、そろそろキツイくなってきた。
仕方がない。
マタニティ用のズボンを、用意するか。
まずは昨夜にネットで、サイトをうろうろ。
なるべく、安いもの。
でも、安すぎるのも、どうなんだ。
質感も、履けるかどうかも、着た感じもわからないネットは、何度も私を躊躇わせる。
この、太い太い太ももを通過できる、選ばれし筒があるのだろうか。
自身の太ももを振り返り、ため息をつく。
イメージを沸かせてくれる、モデルのお姉さんは大層似合った履き方をし、そのズボンの良さを引き立たせている。
果たして、自分になると、どうなるのか。
悩みに悩んで、ゆるそうなズボンを1着、購入した。
選択に時間がかかったが、買ってしまえば、届くのが楽しみである。
スマホを終わらせ、眠りについた。
翌朝、今日はあいにくの雨。気分の上がらない天気である。
子持ちの雨は、憂鬱だ。
どこで時間を潰そうか。頼みの公園はもちろんずぶ濡れで、頼らない。
財布からお金が出て行くのを涙ながらに見送りながら、室内で遊べる場所で遊ばせ、時間を過ごした。
公園ならば、タダなのに。
我々はその帰り、バースデイに寄った。
目的はもちろん、マタニティ用品だ。
たくさん種類がある訳ではないが、実際に見て手に取れるのは、大きなメリットである。
お財布と太ももと相談し、ジーパン生地のズボンを2着選んだ。
その他、マタニティショーツ、マタニティパジャマ、ロンTを選んだが、娘を連れてのバースデイが、ここで終わるはずがなかった。
ママ?
私を呼ぶ娘の手には、ゴリゴリに可愛く輝くカチューシャと、キャラクターのポケットティッシュ。
買うよね?と言った顔で私を見つめる娘。
…うむ。
まぁ。
買い物に付き合ってくれたからね…。
もはや自身を納得させるために絞り出した言葉を娘にかけ、ニコニコした娘とレジへ向かった。
こうして今日は、マタニティ用品を揃えることに成功した。
これで、さらに快適にマタニティライフを過ごせるわけだ。
次は、性別が判明したら、赤子のグッズを少しずつ用意していこう。