地震大国・日本に、原発があるという巨大リスク。
大きな地震が起きる度、原発は大丈夫か?
無防備な福島原発を、巨大地震が再び襲ったら、と心配は尽きないが・・


 朝日新聞デジタル 2022年3月17日 20時37分
水漏れ、誤作動、ずれるタンク…福島第一原発、トラブル相次ぐ
【16日深夜に起きた地震で、最大震度6弱が観測された東京電力の福島第一原発。廃炉作業が進む同原発では、溶け落ちた核燃料や使用済み燃料が残る原子炉建屋などに大きな被害はなかったが、様々なトラブルに見舞われた。

 2011年の事故後、東電は福島第一原発で想定する最大の地震の揺れについて、従来の600ガル(揺れの勢いを示す加速度の単位)から1・5倍の900ガルに見直した。東電はこの想定に沿って、原子炉建屋などを再評価し、耐震性に問題ないと結論づけた。

 新しい施設などについては、福島第一では廃炉を迅速に進めることがリスクを下げるという観点から、原子力規制委員会と東電が個別に議論してきた。

 今回の地震の揺れはその想定を下回る221ガルで、原子炉建屋などに目立った被害は今のところ、見つかっていない。

 一方で、放射性物質を含む水…】

 朝日新聞デジタル 2022年3月17日 2時17分
「2分前の震度5弱が誘発した可能性」識者、地震の連鎖への警戒指摘
【東北大災害科学国際研究所の今村文彦所長は16日深夜、仙台市内で揺れに見舞われた。「下から、直下型の地震でかなり強かった。(11年前の)3月11日に匹敵するくらいの強さで、非常に長かった。かなり家の中が散乱している」と驚いていた。

 東京大地震研究所の古村孝志教授(地震学)によると、今回の地震は、日本列島の下に沈み込む太平洋プレートの内部で発生したとみられる。地震の規模を示すマグニチュード(M)が7・4と大きく、広い範囲が大きく揺れた。「もともと福島県沖は地震活動が活発な地域で、昨年2月にもM7・3の地震が起こっている。現在、地震活動が非常に活発になっていると考えられる」と話した。

 京都大防災研究所の片尾浩准教授は「2分ほど前に発生したM6・1(震度5弱)の地震が、次の地震を誘発した可能性がある。今後、さらに大きな地震が連鎖する恐れがあり、揺れや津波に十分気をつけて欲しい」と注意を呼びかけた。】一部抜粋


 毎日新聞 2022/3/17 21:00
震度6強、大規模地震が続く震源域 3.11「余震」と判断難しく

【16日深夜に発生した地震では、宮城、福島両県で震度6強の揺れを観測した。2011年3月の東日本大震災以降、東北の太平洋沖では大きな地震が相次ぐ。一方、今回の地震による影響は大きく、乗客を乗せた東京発仙台行きの東北新幹線が脱線した。

 今回の地震について、気象庁は17日、陸のプレートの下に沈み込んでいる太平洋プレートの内部の断層が、深さ約57キロの地点で破壊されて発生したとの見解を明らかにした。陸に比較的近い場所が震源だったため、陸上でも大きな揺れが観測されたとみられる。一方、11年前の震災を引き起こした東北地方太平洋沖地震は、二つのプレートの境界面が深さ約24キロの地点でずれ動いて起きた。

 震災以降、青森沖から千葉県にかけての「余震域」内で発生したマグニチュード(M)7以上の地震は、震災直後を除く2012年以降、今回を含めて6回発生している。】