フィルターの中央にポッカリと開いた大穴、どんな不具合が起こると、こんな大穴が開くのだろうか?

フィルターの体をなさない、損傷と言うには甘利に酷い状態。
一目で確認できる惨状を、二年?も無視し続けた、超弩級の鈍感力?には驚嘆するしかない。


明らかに設計上の問題がある。自発的に説明がなかったことは遺憾だ」と、身内?である原子力規制庁のお役人も、厳しい一言。

ALPS・排気用フィルターの損傷 5基増えて29基、最終的には全76基中75基が損傷か?


 東京新聞 2021年9月27日 18時18分
汚染水浄化設備のフィルター損傷は計32基に 東京電力福島第一原発
【東京電力は27日、福島第一原発(福島県大熊町、双葉町)の汚染水を浄化処理する多核種除去設備(ALPS)で、放射性物質の漏出を防ぐ排気フィルター計76基のうち、32基が損傷していたと発表した。汚染水の浄化処理に影響はないとしている。

 ALPSでは21日までにフィルター29基の損傷が確認され、東電が調査を続けていた。今後原因を調べ、フィルターがある他の200設備も点検する。

 ALPSのフィルターを巡っては、2年前に汚泥タンクの排気フィルター25基全ての損傷が判明した際、交換だけして原因を調べなかった。東電の広報担当者は27日の記者会見で「2年前にしっかり分析し対策していれば、防げた可能性が高い」と話した。(小川慎一)】

 東京新聞 2021年9月20日 06時00分
福島第一原発、ずさん管理相次ぐ 東電の危機意識に被災者は不信感

【◆汚染水の浄化設備でフィルターに穴

 「明らかに設計上の問題がある。自発的に説明がなかったことは遺憾だ」。事故収束作業を議論する13日の原子力規制委員会の検討会で、規制委事務局の原子力規制庁の安井正也特別国際交渉官は強い口調で東電を批判した。

 東電は8月末以降、汚染水を浄化処理する多核種除去設備(ALPS=アルプス)で排気中の放射性物質を吸着するフィルター全25基のうち24基に穴が開いたことを確認したと規制委に報告した。だが、2年前に全基が損傷した際に原因を調べていなかったことについてはこの日、安井氏に聞かれるまで説明しなかった。

 なぜ2年前に対策を怠ったのか。東電の担当者は「設備内の放射能濃度に変化がなかったので、そのままにしてしまった」と弁解。不具合情報はトップまで伝わらず、小野明・福島第一廃炉推進カンパニー最高責任者は「2年前の全損は報告がなく、びっくりした。今回の損傷は防げたはずだ」と釈明した。】一部抜粋