想定外?で、41人が感染。不特定多数の方が出入りする喫茶店やスナックでのカラオケは、ある意味カラオケボックスより危険。
感染リスクは、散々叩かれたライブハウスより多少低い程度では?

分別ある?高齢者の方々には、「唯一の楽しみ」?と開き直らず、謙虚に 感染リスク低減に努めていただきたい。

 NHKニュースWEB 2020年6月12日 19時07分
札幌 “昼カラ”集団感染相次ぐ 市「喫茶店でカラオケ想定外」
【札幌市で昼間にカラオケができる喫茶店で、新型コロナウイルスの集団感染が相次いでいます。市は、喫茶店でのカラオケは想定外だったという認識を示し、マスクを着けて歌うなど感染対策をして楽しむよう呼びかけています。

札幌市とその周辺では、昼間にカラオケができる18の店舗を訪れた高齢の客や、従業員ら合わせて41人の感染が確認されました。このうち札幌市内の2つの喫茶店で、新型コロナウイルスの集団感染が発生しています。

札幌市保健所は「カラオケボックスは休業要請の対象で、感染拡大の可能性を把握していたが、喫茶店の中でカラオケが行われている実態は把握できていなかった」としています。

そして市と北海道は飛まつが、ほかの人に飛ばないよう距離をとり、マスクを着けて歌うことや、換気を十分に行うこと、複数のマイクを使ってこまめに消毒することを呼びかけています。

さらに、感染拡大を防ぐには、感染者に接触した人を速やかに特定することが重要だとして、店舗に対し利用者の連絡先を確認するよう求めています。

利用者「唯一の楽しみ」
札幌市白石区にある「カラオケ喫茶 遊」には、毎日、昼前になると60代以上の高齢者が集まり、憩いの場となっています。

この店では、1200円で軽食が付きコーヒーも飲み放題です。昼から夕方まで楽しむことができるとあって、12日も5人の客が訪れ、カラオケやおしゃべりを楽しんでいました。

カラオケが趣味で10年間、毎週通っているという80代の男性は、この店で仲間と会って過ごすことが唯一の楽しみだといいます。

男性は「自宅から店まで行くのがいい運動になるし、歌うことも健康にいいので、ここが週に一度の楽しみです。休業してお客さんも減っていて『昼カラ』が無くなったら、とても寂しい」と話していました。

この店では感染防止対策として、客席をパーテーションで仕切って、人と人との距離をとる工夫を始めました。

また、歌う場所と客席を透明なシートで遮り、飛まつの広がりを防ぐほか、歌い終わったあとはマイクを必ず消毒し、1時間に1回、必ず換気します。

店を切り盛りする森本邦子さんは「ここは生活の息抜きの場になっています。『ぜひ店に来て』と言うことは、今は難しい状況ですが、感染防止策をしっかりやりながら営業を続けていきたい」と話しています。】

 読売新聞オンライン 6/12(金) 7:36配信
「昼カラオケ」盲点だった…高齢者憩いの場でクラスター

【北海道内では11日、新型コロナウイルスの感染者が新たに7人確認された。札幌市は同日、昼間にカラオケができる市内の喫茶店で60歳以上の男女10人の感染が判明したとして、市内11例目のクラスター(感染集団)に認定した。「昼カラオケ」が行われていた喫茶店でクラスターとなったのは2店目。市はカラオケでの感染拡大防止に向け、注意を呼びかけている。

 11日にクラスターと認定された札幌市の喫茶店では、利用客8人、従業員2人の感染が確認された。利用客は5月28日~6月5日に店を訪れていた。9日にクラスターと認定された市内の別の喫茶店では、利用客10人、従業員3人が感染。両店は近所同士で、感染が判明した60歳以上の利用客1人は、5月下旬に両方の店を訪れていた。

 札幌市では5月1日~6月8日に公表した病院や高齢者施設のクラスター関連を除く、60歳以上の感染者109人の行動を分析した結果、2割超にあたる24人が、昼のカラオケに関わっていたことが判明した。

 市は、大きな声を出したり、マイクを共用したりするため、感染拡大のリスクがあるとして、距離の確保や仕切りの設置、マイクの消毒などを呼びかけた。クラスターとなった2店舗では、ともに予防策は取られていなかったという。

 11日に記者会見した札幌市保健所の三觜(みつはし)雄所長は「カラオケで感染が拡大する可能性は十分把握していたが、昼間に喫茶店でカラオケをしていることは考えていなかった。呼びかけが足りなかったかもしれない」と話した。

 札幌市内で「昼カラオケ」による二つのクラスターが確認されたことについて、感染症予防に詳しい北海道医療大の塚本容子教授は「つばが飛びやすいカラオケは感染リスクがあるため、カラオケボックスは休業要請の対象になったが、(喫茶店などで行われる)『昼カラオケ』はある意味、盲点だった」と述べた。

 塚本教授は「一定数の感染者がまだ市中にいるとみられる」と説明。「今回、たまたま昼間のカラオケで感染者が出たが、ウイルスはどこでも潜んでいると考えるべきだ。どのような環境にいても、マスクを着けたり、こまめに手指を消毒したりといった、これまで言われてきた感染防止策を徹底してほしい」と訴えた。】一部抜粋