一言で言えば、体裁だけ整えた、中身がスカスカの報告書。

地元消防の火災現場への到着を阻害した誤誘導について、納得できる説明になっていない。

火災原因について、ケーブル素材が難燃か?可燃か? ケーブルを引き直しだけで問題が解決するのか? 何れについても明確な説明とはなっていない。

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東京電力HP・柏崎刈羽原子力発電所
柏崎刈羽原子力発電所 荒浜側洞道内ケーブル火災の原因と対策について







 日本経済新聞より
東電、原発ケーブル火災で新潟県に報告書
【東京電力ホールディングス新潟本社の橘田昌哉代表は28日、新潟県庁を訪れ、2018年11月に発生した柏崎刈羽原子力発電所のケーブル火災に関する報告書を提出した。報告書は温度変化による外装の収縮が断線の原因と特定。再発防止に向けて、断線したケーブルと類似する99箇所を2020年度までに補修する計画を示した。

昨年11月1日、柏崎原発の地下通路内で通電中の電源ケーブルが焼けた。損傷のあった接続部を分解し調査した結果、ケーブルを保護する外装が温度差によって収縮し、通常の位置よりずれてしまうことが発覚。ケーブルが損傷し、断線の原因になっていた。

ケーブル火災を巡っては、関係自治体や報道機関向けの情報伝達の遅れも問題視されていた。この点について橘田代表は、県の担当者に対し「様々な状況を想定し、実態に即した訓練を実施していく」と述べた。

柏崎原発の設楽親所長も同日、柏崎市の桜井雅浩市長に報告書を手渡しした。桜井市長は「市民の不安や疑問を払拭するよう、迅速で確実な対応を求める」と要請した。

会談後、設楽所長は記者団に対し、火災発生から原因究明まで約3カ月を要したことについて「類似箇所の調査や(火災の)再現試験に時間がかかった」と説明。「実効性のある訓練や検証をしっかり実施していく」と語った。】