北海道電力のHPには、泊原発の基準地震動は550ガル(最大加速度)とあるが、
耐震基準「震度XX」という記述はない。

恐ろしいことに、泊原発に限らず、日本の原発には活断層が付き物?なのだが、
北海道電力は・・
原発直下に活断層・・“直撃リスク”のある「17原発」

原子炉建屋などの重要な建物は、強固な岩盤に直接建設していますので、一般の建物に比較して、地震の揺れは小さくなります。」??との言い訳はいいから、

震度XX」まで耐えられるのか、具体的に示して欲しいものだ。

同じ北海道電力の発電所でありながら、苫東厚真火力発電所では示せる耐震基準を、
泊原子力発電所では示せない、やましい事情でもあるのだろうか?

北海道電力だけでなく、東電・関電・九電・安倍総理ら、原子力ムラ関係者の言い分を聞きたいものだ。
巨大地震による電源喪失の質問に対する、安倍総理(当時)の答弁書
川内原発は震度6弱・639ガルでも止らない設定だった!?最新の九電資料で判明!
<基準地震動>規制委「旧方式」での過小評価継続:「開発元」地震調査委の見直し勧告を無視

こちらのルール違反も大問題だが・・
外部電源喪失、周知せず 北海道・泊原発、地元4町村

Yahoo!・HBCニュースより
苫東厚真発電所の耐震設計は「震度5」程度






 ~福井と沖縄、原発と基地のニュースサイト~フクナワより
泊原発 外部電源一時喪失 震度2で「非常時」 想定外のもろさ露呈
【北海道を襲った9月6日の地震で、北海道電力泊原発は停電によって外部電源を約9時間半失った。震源から遠く離れ、原発周辺は震度2程度の揺れだったにもかかわらず、一気に「非常時」態勢に陥った形だ。外部電源喪失の直後に非常用電源が起動しており、政府や北海道電は安全性を強調するが、原発の思わぬもろさが露呈した。

 ◆最初のとりで

 「事態が悪化しなければいいが」。6日早朝、泊原発の外部電源喪失の一報を受けた北海道電関係者の頭に、7年半前の東京電力福島第1原発事故がよぎった。
 原発は、核燃料が熱で溶け落ちる事故を避けるために原子炉や燃料を貯蔵するプールの冷却を続けなければならない。福島第1原発事故では外部電源に加えて非常用電源も使えず炉心溶融を起こし、大量の放射性物質をまき散らした。
 別の発電所でつくった電気を原発に供給する外部電源は、深刻な事故を防ぐ「最初のとりで」だ。

 しかし泊原発では、午前3時半ごろから午後1時まで、このとりでが崩れる状態となった。運転停止中だが、計1527体の使用済み燃料などをプールで貯蔵している。即座に敷地内の非常用発電機6台が起動し、燃料の冷却を続け、悪夢の再来は避けられた。

 ◆通常ではない

 泊原発は3系統の送電線で外部から電力を受けており、一つの送電線でトラブルが起きても、残りの送電線で電力供給を続けられるように安全対策を「多重化」している。
 しかし今回の地震では、100キロ以上離れた火力発電所が停止し、全系統が使えなくなった。「安全性は確保されている」。経済産業省担当者はこう強調するが、ある政府関係者は「外部電源喪失が長期にわたる場合は怖い」と吐露した。

 原子力規制庁内部では「電力の安定供給は経産省の所管だ。今回の停電は原発の問題の域を超えている」との声が聞こえ、対応の難しさをうかがわせた。

 原子力資料情報室の上沢千尋研究員は「通常ではない状態だ。北海道電も規制庁も想定していなかったのではないか。別の地震の発生など悪条件が重なればどうなったか」と述べ、政府や北海道電の見通しの甘さを指摘する。

 ◆教訓

 北海道電は「北海道本州間連系設備」を増強し、本州の電力会社との間で電力を融通し合う能力を高める計画だが、今回の地震発生時には機能せず、結果的に道内全戸の停電という極めて異常な事態を招いた。

 福島第1原発事故当時は、周波数の異なる東日本と西日本で電力のやりとりがうまくいかず、首都圏で大規模な停電が起きた。ある北海道電関係者は「電力融通の対応をしっかりしていれば、停電は防げた可能性がある」と話し、教訓を生かし切れず、備えが不十分だったとの思いをにじませた。】一部抜粋

 北海道電力HP 地震から発電所を守る
【泊発電所は、周辺で過去に起きた最大の地震や活断層などの調査を行い、敷地に影響を与えると考えられる地震に耐えられるよう設計しています。
原子炉建屋などの重要な建物は、強固な岩盤に直接建設していますので、一般の建物に比較して、地震の揺れは小さくなります。





加速度(ガル)
地震による地盤や建物の揺れの大きさを表す指標です。
地震の大きさを表す指標として、震度(観測地点における揺れの大きさ)やマグニチュード(地震そのものの規模)が一般的ですが、原子力発電所の耐震設計にあたっては、加速度という指標を用います。
単位は「ガル」。1ガル=1cm/秒2(1センチメートル毎秒毎秒と読む)で、1秒間に速さが秒速1cm変化することを意味し、値が大きいほど揺れが激しいことを示します。

新規制基準に基づく泊発電所の基準地震動の策定
当社は、2013年7月の新規制基準適合性に係る申請において、泊発電所の基準地震動を550ガル(最大加速度)として申請しました。
現在、国(原子力規制委員会)の審査会合において議論しているところです。】一部抜粋