あの大事故から7年3ヶ月。
あの日、奇跡と偶然で日本は破滅を免れたが・・

テレメンタリー 2014「福島第二原発の“奇跡”〜メルトダウンを食い止めろ〜」
危機一髪、偶然が4号機燃料プールを救った!?水抜き予定が遅れて九死に一生
「津波があと70cm高かったら」 東海第二も全電源喪失していた

遅すぎた決断に、官房長官「廃炉 政府として評価」??

実質国営の東電、廃炉の決断を渋ったのは、安倍政権の意思でもあったのでは?

同時に、液状化で再稼動が絶望的な、柏崎刈羽原発の廃炉も、決断すべきなのだが・・
新知事でも「柏崎刈羽再稼働」が難しい理由*選挙戦では「原発争点外し」が奏功したが…

 NHKニュースWEBより
福島第二原発 廃炉の方向で検討 東電社長

【東日本大震災以降、運転を停止している福島第二原子力発電所について、東京電力の小早川社長は、14日、福島県の内堀知事に廃炉の方向で検討することを明らかにしました。震災の前、10基あった福島県内の原発は、すべて廃炉となる見通しになりました。

東電社長「具体的な検討はこれから」
会談のあと、東京電力の小早川智明社長は「知事や県議会などから再三、要請を受けるなか、これ以上、あいまいな状態では復興の足かせになると考え、きょう、検討に入ることを表明した」と述べました。

また、廃炉に向けた具体的なスケジュールについて小早川社長は「今回は大きな方向性を表明したもので、具体的な検討はこれから進めていく。福島第一原発の廃炉を含めて作業の工程をどう作るか地元のサポートも得ながら検討していく」と述べました。

福島知事「重要で大切なスタート」

福島県の内堀知事は記者会見を行い、「重く受け止めている。今回の明確な方向性の表明は、県内にある原発の全基廃炉に向けて重要で大切なスタートになると考えている」と述べました。

そのうえで、「東京電力からは、諸課題を解決しながら正式な廃炉の判断をするという話もあった。諸課題が何を示し、どのようなスケジュール感なのかも含め、東京電力や国にしっかり確認していきたい。社長の言葉の中で、私が重く受け止めているのは、『これ以上あいまいにしておくべきではない』という言葉だ。この言葉のもとで、しっかりと第二原発の廃炉に取り組んでいただけるものと確信している」と述べ、県として、東京電力や国の対応を注視していく考えを示しました。

官房長官「廃炉 政府として評価」

菅官房長官は午後の記者会見で「極めて重い判断だったと思うが、地元の要望や福島の現状をみずから受け止めて判断し廃炉の方向性を示したもので、政府として評価したい。東京電力には福島復興への貢献という視点に立って、関係者でよくコミュニケーションを重ねながら、廃炉に向けた具体的な検討を進めていくことを期待したい」と述べました。

楢葉町長「むしろ遅すぎた」

第二原発が立地する楢葉町の松本幸英町長は「福島第二原発の全基廃炉はこれまで町として求めてきたことで、ようやく一歩踏み込んだと考えており、ある程度評価したいが、むしろ遅すぎた。もっと早く判断できたのではないかと考えている」と述べました。そのうえで、「楢葉町には、ようやく人口の5割近くの住民が戻り、廃炉作業については安全にしっかりと進めてほしい」と話していました。

富岡町長「第一原発の廃炉を優先してほしい」

第二原発が立地する富岡町の宮本皓一町長は、「まだ正式に報告を受けておらず現段階ではコメントできない」と述べました。そのうえで、「まずは第一原発の廃炉を後方支援する役割をしっかりと果たしてもらいたい」と述べ、第二原発よりも第一原発の廃炉を優先して進めてほしいという考えを示しました。

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福島第二原発は、第一原発と異なり、津波の後も外部電源が使えたため原子炉自体は冷やすことができました。しかし、除熱をする設備が故障し、3号機を除く3基で、原子炉を覆う格納容器の温度が高まって危機的な状況に陥り、政府は、震災の翌日、福島第二原発の半径3キロ圏内に避難指示を出しました。

その後、冷却設備の復旧が行われ、3月15日までに4基すべてで原子炉の温度が100度を下回る「冷温停止」となりました。原子炉の核燃料はすべて燃料プールに移され、現在は設備の維持・管理が行われています。福島第二原発は、第一原発でたまり続けている放射性物質を含む水をためるために使うタンクなど、廃炉に必要な資機材の置き場としても利用され、廃炉の作業を支援する役割も果たしています。】一部抜粋