安倍自民党を通じ日本を間接支配するアメリカ、そのアメリカの政治学者から見れば・・

「最後の影響力ある野党だった民進党は解体され、自民党が慣れ親しんでいる派閥の一つへと姿を変えた。」

「従来通りの政治が終わりを告げるどころか、小池氏の急速な台頭は、日本の政治を何十年も支配してきた基本的な政治モデルを強固にするかもしれない。」

 ウォール・ストリート・ジャーナル日本版‏より
【寄稿】小池新党は自民党の派閥 安倍首相と最強ライバルの政策は共通点が多い
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【By Walter Russell Mead
2017 年 10 月 3 日 17:28 JST

――筆者のウォルター・ラッセル・ミード氏はハドソン研究所フェローでバード大学教授(外交論)

小池氏は日本人女性としては前例のない権力と知名度を獲得し、かつて在籍した政党とかつて自分を引き立てた人物への反乱を着々と成功させてきた革命的な存在だ。その一方で、外交政策では、安倍氏のナショナリスト的な考えと共通する部分が多い。第1次安倍内閣で防衛相を務めた小池氏は、強硬派という評判をかち取った。同氏は第二次大戦の戦死者とともにA級戦犯が合祀(ごうし)されていることで物議を醸すことも多い靖国神社に定期的に参拝する。また日本軍の戦争中の残虐行為については歴史教科書に掲載しない考えを支持している。

従来通りの政治が終わりを告げるどころか、小池氏の急速な台頭は、日本の政治を何十年も支配してきた基本的な政治モデルを強固にするかもしれない。

東京で小池氏が起こした「乱」は、自民党の影の実力者の多くにひそかに支持された。同氏が立ち上げた「希望の党」は、欧米流の野党ではなく伝統的な自民党の派閥のように見える。

総選挙に向けた小池・安倍両氏の支持勢力の戦いは、自民党の最終的な勝利を意味するのはほぼ間違いない。最後の影響力ある野党だった民進党は解体され、自民党が慣れ親しんでいる派閥の一つへと姿を変えた。

安倍氏は今後、自身の想定を超える厳しい選挙戦に直面するだろう。
ただ、最強のライバルが安倍氏の見解の多くを共有していることは、同氏の成功を測る尺度となる。】一部抜粋