「除染しても、汚染がない土地の10~20倍の放射線量」「元に戻す」のではなく「妥協して我慢させる」考え方。
「除染・再汚染・再除染」イタチごっこは「福島県民を福島から出さない」ため??

しかも、福島県民を、放射能汚染地に縛り付けることが目的?の除染を、食い物にする極悪ゼネコンが!?
原発関連企業救済⇒手抜き除染:大成建設「真手の精神」品質にこだわり?

手抜き除染、虚偽報告、水増し請求……一部の不届き者だけ?と環境省はじめ発注者側は言いたいのだろうが・・
除染に使途不明3億円超か 郡山市発注、事業組合 30億円濡れ手で粟??
日本原子力開発研究機構*除染モデル事業で30数億円ピンハネ?!

「除染事業」の美味しい汁は、不正がなくても、業者・発注者で山分けされる仕組みが完成されているのでは?

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 週刊女性PRIMEより
手抜き除染、虚偽報告、水増し請求……福島を食い物にする「除染」のウソを暴く
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【 民間シンクタンクの試算では除染費用は30兆円

 福島第一原発事故に伴う除染事業の不祥事が相次いでいる。今年3月、環境省職員が除染事業への参入に絡む汚職事件で逮捕されたのを皮切りに、5月に福島市、6月にはいわき市と田村市、7月には南相馬市(すべて福島県)で除染事業者の不正が発覚。住民の被ばく低減という重要な目的を持つ除染をめぐり問題が噴出している。

 この費用について、経済産業省は約6兆円と見積もるが('16年12月時点)、民間シンクタンクは5倍の30兆円の試算をはじき出す。一方、特措法に基づき除染費用を支払うべき東京電力は、政府から賠償資金(賠償・除染費等)として約7兆5000億円の援助を受けている。

 莫大な金がつぎ込まれてきた除染によって、実際のところ、どれだけの効果が上がっているのだろうか?

 それでも「除染すれば元に戻る」と思う人は多いが、放射線量は減っても、事故前の数値に簡単には戻らない。



「元に戻す」のではなく「妥協して我慢させる」

「29年度は基本的に除染しない」という国の方針にのる自治体は多い。だが、除染をしてもやり残しがあったり、除染後に放射線量が再び上がったりする。そこで行われるのが『フォローアップ除染』(2度目の除染)。これは自治体独自に行うのではなく、福島環境再生事務所(環境省)との協議で実施が決まる。

 フォローアップ除染が実施されなければ、初回の除染は完了したとの理由で、ホットスポットが放置されることになる。

 実際に郡山市では、住民から市の放射線対策課に「ホットスポットがある」と通報があり、職員が現場で測定をしたものの「周辺よりも高い数値だが、そこに1年間、居続けるわけではない」として除染されなかった。

「元に戻す」のではなく「妥協して我慢させる」考え方だ。

「除染が終わったと避難指示を解除し、家族が帰還する場合、年齢を問わないので子どもも戻れますよね。除染しても、汚染がない土地の10~20倍の放射線量を受け入れて生活することになる。でも、ほかの地域の子どもはそうではない。おかしいですよね」

『いいたてファーム』周辺は、地表1mで毎時1マイクロシーベルト超の空間放射線量。事故前のおよそ33倍を超えるところが多数あった。


除染マネーを食いものにするゼネコン

放射能汚染と除染の“いたちごっこ”のような闘いが続く中、住民は放射性物質だけでなく、行政の監視まで求められている。東京新聞が今年5月に報じた「除染費用の水増し請求」をきっかけに明るみに出た、福島の現実だ。

 除染事業を請け負うJV(共同企業体)の下請け企業の一部が「森林」を「竹林」と装い偽の報告書を提出、単価を10倍に水増しし、約2500万円を不正に受け取っていた。昨年11月時点で、福島市はこの事態を内部告発により把握していたが、数か月にわたり放置した。

 監査請求を行った熊坂修一さん(65)は「私たちの税金をドブに捨ててほしくない。ほかにも隠されていることがないか、行政で厳しくチェックしてほしい」と話す。

 今年に入り、除染事業をめぐるゼネコンの不正も相次いで明るみに出ている。『大成建設』の共同企業体は5月、除染を行っていない南相馬市の農地を「除染ずみ」として虚偽の報告を行い、加えて6月には、『安藤ハザマ』が従業員の宿泊人数や単価を改ざんした領収書をいわき市と田村市に提出したことで、東京地検特捜部が家宅捜索を行っている。

「各地で除染をめぐる問題が噴出しているが、これにより住民の被ばく回避、地域の原状回復措置の中核である除染への信頼だけでなく、行政への信頼をも失墜させている。自主避難者への住宅支援の打ち切りや避難指示解除のスケジュールは、除染完了ありきで進められた。実態に沿わない国の方針は見直されるべきです」(馬奈木弁護士)

 “被災地に寄り添う”とはどういうことか、国はもちろん、私たち自身があらためて考えなければならない。】一部抜粋