それだけではなく、
福島県立医大は、福島県民健康調査の甲状腺検査で2次検査を受け、経過観察とされた 
事故当時4歳の子どもに対し、2015年甲状腺がんと診断し手術を実施。

しかし福島県立医大は、「経過観察を隠れ蓑にその事実を隠蔽

事故当時5歳以下からの発見はない」との偽りを根拠に、
小児甲状腺がん多発は「放射線の影響とは考えにくい」との結論を発表。

県民が信頼を寄せる福島県立医大は、原子力ムラに魂を売った医者の顔をした悪魔の巣窟だった。それは、福島県民健康調査を取り仕切る福島県庁も同様なのだが・・

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 週刊金曜日より
原発事故当時4歳の子どもも甲状腺がんに データ非公表認めた福島県立医大の欺瞞
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【福島県の甲状腺検査をめぐり、検査を実施している福島県立医科大学は3月30日、これまで公表しているデータ以外にも、甲状腺がんと診断されていた子どもが存在することを認めた。未公表の症例には、原発事故当時4歳の子が含まれており、データ隠蔽の隠れ蓑に利用されている恐れもある。

医大が公表していないと認めたのは、2次検査でいったん経過観察となり、その後、甲状腺がんと診断された患者の数。2次検査ですぐに甲状腺がんと診断された患者以外、いわばグレーゾーンの患者すべてがこの中に含まれる。福島県の公表データによると、その数は、実に2500人超にのぼる。これまでに県が発表してきた悪性疑いのある甲状腺がんの患者数は185人(内1人は良性と確定)だが、これよりはるかに多い患者が存在する可能性がある。

【事故当時4歳を黙殺】

重大なのは、未公表症例に、事故当時4歳の子どもがいることだ。甲状腺がんの子どもを支援しているNPO法人「3・11甲状腺がん子ども基金」が事故当時4歳の男児に経済支援を行なっている事実を公表し、明らかになった。

基金によると、この男児は、福島県民健康調査の甲状腺検査で2次検査を受け、経過観察を経て、2015年、甲状腺がんと診断された。すでに手術を終えている。問題はこの時期だ。

健康調査について議論している県の検討委員会は1年前、小児甲状腺がんの多発は「放射線の影響とは考えにくい」と結論づける「中間取りまとめ」を公表した。その理由の一つが、「事故当時5歳以下からの発見はない」というものだった。

だが医大では、それより半年以上前に、4歳児の甲状腺がんが見つかっていたのである。がん統計を見れば明らかな通り、5歳から10歳男児の甲状腺がんは全国でも極めて珍しい。「事故時5歳未満がいない」ことが注視されている中、医師やスタッフがその事実を黙殺していたことは非常に重い。重大な政策決定に、実態と乖離している報告が使用されたことになる。

さらに疑いの目を向ければ、これら「経過観察」患者が、意図的に作られている可能性も否定できない。甲状腺がんの多発が問題になり始めた頃から、「経過観察」症例は大幅に増えているのだ。いったん「経過観察」に回してしまえば、次の診療で穿刺細胞診を施行しても、結果は闇に葬られる。】一部抜粋