もし、為替リスクのない国内債券で全額運用していれば・・
(昨年9月末の運用比率35%と同じと仮定して)

9383億円の黒字×100÷35=2兆6808億円の黒字となり、
5兆2342億円の赤字との運用差額は、実に7兆9150億円

アベノミクス相場の厚化粧での損失は、4~6月期だけで計算上7兆9150億円となる。

同様にアベノミクス相場の買い支えに出動した、日銀資金・非課税投資NISAで釣った個人資産も、莫大な損害を被っているだろうことは想像に難くない。

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 Yahoo!ニュース・ 時事通信より 
公的年金、運用損5.2兆円=過去3番目の赤字―4~6月・GPIF

【 公的年金を運用する年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)は26日、株安や円高で国内外の保有株の評価損が膨らみ、2016年4~6月期の運用損益が5兆2342億円の赤字になったと発表した。

 14年10月に基本ポートフォリオ(資産構成)を見直し、内外株式の投資比率を5割に倍増したことが裏目に出た。

 また、資産構成見直し後の累計も初めて赤字(1兆962億円)に転落した。民進党など野党が安倍政権による株式比率の引き上げに批判を強めるのは確実だ。

 赤字は2四半期連続。比較可能な08年4~6月期以来の四半期ベースの赤字幅としては、15年7~9月期(7兆8899億円の赤字)、08年10~12月期(5兆6601億円の赤字)に次ぐ3番目の大きさ。

 今年4~6月期は英国の欧州連合(EU)離脱決定などで円高が進み、国内の株価が下落した。外国株や外国債券も円高で資産が目減りした。運用損益の資産別内訳は、国内株が2兆2574億円の赤字、外国株が2兆4107億円の赤字、外国債券が1兆5193億円の赤字、国内債券は9383億円の黒字だった。】