核兵器廃絶は、日本など核の傘の下にいる国々」が抵抗する限り前に進まないが・・
平成26年長崎平和宣言:核兵器保有国と「その傘の下にいる国々」へ 

 唯一の被爆国であり、核兵器の非人道性を身をもって知る日本が何故?
ヒロシマ、ナガサキ、フクシマ 問われなかった 人の道に外れた罪

オバマ大統領が検討する「核兵器先制不使用」宣言に異議を唱え、
核兵器のない世界」を目指す核の傘」に入っていない107カ国の前に立ち塞がるのか?

戦争賛美?の安倍内閣は、非人道的「生物.化学兵器」さえ合憲?としている。

戦争を必要とする人々(死の商人がいる限り、
 「軍産複合体」繁栄のため? 世界に平和が訪れると〝別の敵〟が必要に?
地球上から「核兵器」も「生物.化学兵器」もなくならない

関連記事 大量破壊自爆装置=原発と、大量破壊兵器=原爆のダブルスタンダード
 「核兵器の保有も使用も合憲」?閣議決定。原子力の平和利用もアピール
 NHKの良心=Nスペが伝える戦争の世紀 世界は嘘と秘密に覆われた
 
 毎日新聞より
クローズアップ2016 国連部会 禁止条約報告書 核保有国へ軍縮圧力
【 国連の作業部会が19日、「核兵器のない世界」を目指す報告書を採択し、核軍縮の新たな取り組みが動き出す。主役は「核の傘」に入っていない107カ国の非核保有国。来年中の禁止条約の交渉開始を目指す

日欧陣営は当初、報告書案に盛り込まれていた「過半数が来年中の禁止条約交渉の開始を支持」との表現にかみついた。だが、その後、中南米、アフリカ、東南アジアなどから交渉開始への支持表明が相次ぎ、論拠を失い、日本は採択を棄権。】

 Yahoo!ニュース・朝日新聞デジタルより
核兵器禁止条約に向けた報告書採択 日本は棄権
【スイス・ジュネーブで開かれていた国連核軍縮作業部会は19日(日本時間20日未明)、
「核兵器の法的禁止を協議する会議を2017年に開くよう国連総会に勧告することに、広範な支持が寄せられた」とする報告書を賛成多数で採択した。国連総会の場で、核兵器禁止条約づくりに向けた議論が初めて本格化する。

 報告書は、国連加盟国(193カ国)の半数超の約100カ国が支持、と記している。一方で、日本や韓国など米国の「核の傘」の下にある国々など「特に24カ国」が「勧告に同意しなかった」と明記した。

 議長国のタイは全会一致を目指してきた。だが、双方の立場の溝は深く投票となり、メキシコやオーストリアなど68カ国が賛成、22カ国が反対、日本など13カ国が棄権した。米国など核保有国は作業部会に参加しなかった。】

 中日新聞・社説
核政策の矛盾 被爆国の使命を果たせ
【オバマ米大統領が検討している核兵器の先制不使用宣言について、安倍晋三首相が反対の意向を示したという。核軍縮につながる措置になぜ賛同できないのか。核政策の矛盾がまた表面化した。

 米紙ワシントン・ポストによると、安倍首相はハリス米太平洋軍司令官と会い、米国が核先制不使用を宣言すれば、北朝鮮などへの抑止力が低下して地域紛争のリスクが高まると懸念を伝えたという。

 「敵の核攻撃を受けない限り、核兵器を使用しない」という政策が実現すれば、誤った情報や判断による核攻撃の危険性が減る。さらに、複数の核保有国が歩調を合わせれば、兵器削減にもつながると期待される。

 日本政府は米紙の報道内容を確認していないが、水面下で懸念を伝達したとみられる。米の同盟国でも、ウクライナ情勢でロシアと対立する英国やフランス、また北朝鮮の核・ミサイルの脅威に直面する韓国が米の核先制不使用宣言に反対しているという。
 それでも、五月末、オバマ氏が広島を訪問し、「核兵器のない世界を追求する勇気を持とう」と訴え、国民の多くは軍縮に向けた、新たな一歩を踏み出したと受け止めた。

 日本は安全保障政策を米国の「核の傘」に頼るという矛盾を抱えているが、米大統領の広島訪問を弾みにして、被爆国としての使命をより明確に果たすべきではないか。安倍首相は年内の中国、ロシアとの首脳会談を調整中だが、地域安定とともに核軍縮を促す必要がある。

 世界ではいま、核兵器を持たない国々が中心となり、核兵器禁止条約を制定しようという動きが広がる。使用されたら壊滅的な被害をもたらす「核の非人道性」を深く憂慮するからだ。スイス・ジュネーブで国連核軍縮作業部会が開かれ、来年中に条約交渉を開始しようとする報告書を取りまとめている。

 日本政府は条約制定でも、慎重姿勢を崩さない。米国の抑止力に頼る以上、核軍縮は段階的に進めるのが現実的と考えるからだ。だが、核の非人道性の議論に踏みこまないと、国際社会の共感は得られないだろう。

 オバマ氏は九月にも、国連安全保障理事会で核実験禁止の決議採択を呼びかける考えだ。日本も国連の場で、被爆国として説得力ある発信ができるか、試されることになる。 】