原発の父・正力松太郎は、発電施設ではなく、原爆の原料・プルトニウムの製造施設を欲した。
※ 日本の原子力発電とCIAの関係

 安倍総理の信奉する祖父、時の総理・岸信介、核武装は合憲との持論。
※ 安倍晋三と岸信介/「同じ」と「違う」
  岸信介の「作品」 アヘン中毒の悲惨な実験国家
  
 原爆の異母兄弟原発・・発電は二の次、核武装のために生まれた。

関連書籍 原発と原爆 「日・米・英」核武装の暗闘 (文春新書) 
       大量破壊自爆装置・原発と、大量破壊兵器・原爆のダブルスタンダード

 朝日新聞より
原発即時ゼロで失われるもの―電力、外交カード、そして
【■正力松太郎はプルトニウムをほしがった

コルダーホール型原発を、「プルトニウムの生産を主目的とし」、「同時に電力もあわせて発生する」原発

 現在日本は原子炉から出たプルトニウムを再び燃料として使う高速増殖炉を作ることによって「核燃料サイクル」を確立するための巨額の予算をこの「夢の原子炉」の開発に投入しているが、この試みは、この当時すでにイギリスが始めていたものだ。

 にもかかわらず、引用にもあるように、「開発を進めている」段階であって、その目途が立っていたわけではなかった。この時点では、プルトニウムは、正力にとっても、その周辺のものにとっても、まだ原発の燃料とはいえなかった。

 ■岸信介の自衛核武装合憲論

 正力が、アメリカではなくイギリスから、ほかの型の原発ではなく、プルトニウムが主で電力が従のコルダーホール型を輸入することを内定していたことが大きな意味を持ったことがわかる。

 つまり、いくら岸が自衛のために核武装する権利があるといっても、原発もなく、プルトニウムもないのでは、アメリカもまじめに取り合わない。日本が核武装する権利があるといっても、その能力がないことは明らかだからだ。

 だが、イギリスから原発を輸入し、それにともなってウラン燃料も供給を受けるとなれば、話は別だ。

 日本が輸入しようとしている原発と核燃料がアメリカ製ならば、アメリカはその輸入を止めて日本の核武装を封じることができよう。だが、日本が輸入しようとしているのはイギリスからだ。この国はすでにアジアに持っていた植民地と権益はほとんど失っており、日本がこの地域で再び軍事的脅威になったとしてもあまり影響は受けるとは思えない。

 また、この老大国は、自国の莫大(ばくだい)な利益を犠牲にしてまで、日本への原発と核燃料の輸出を止めなければならない義理をアメリカに対して持っていない。したがって、日本がイギリスから原発とプルトニウムを手に入れる公算は大きい。事実、時間はかかったが、手に入れている。】一部抜粋