確かに「命令違反で撤退」という表現は行き過ぎであったが、大多数の職員が吉田所長の意図、
「構内退避」に反し、第二原発へ撤退したのは事実。
真相隠蔽を図りたい、原子力ムラに属する現・安倍政権に、結果的に「吉田調書」を公開させた、
朝日新聞の功績?は、怪我の功名?というべきか?
政府は、政府事故調の「聴取結果書(調書)」から、福島原発事故での過ちを検証し、川内原発などの、
拙速な再稼動を思い止まっていただきたい。
関連記事 原発事故調書 教訓のため、包み隠さず全面公開を
再稼動の妨げ「吉田調書」なかったことに!? 菅長官、故人を盾に開示拒否??
政府事故調 「聴取結果書(調書)」
吉田調書:HPで公開 菅直人氏ら18人の調書も…政府 毎日新聞
政府事故調査委員会ヒアリング記録 内閣官房
毎日新聞より
朝日新聞:「慰安婦」「吉田調書」…社長、誤報認め謝罪
【東京電力福島第1原発事故を調べた政府の事故調査・検証委員会(政府事故調)による吉田昌郎(まさお)元所長(故人)の聴取結果書(吉田調書)を巡り、朝日新聞が5月20日朝刊で「所員の9割が吉田氏の待機命令に違反し、福島第2原発に撤退した」と報じた問題で、同社の木村伊量(ただかず)社長が11日記者会見した。「その場から逃げ出したような間違った印象を与える記事と判断した」として記事を取り消すとともに謝罪。自身の進退にも触れ「私の責任は逃れられない。編集部門の抜本改革など道筋がついた段階で速やかに進退を判断する」と述べた。】
朝日新聞より
フクシマ・フィフティーの真相
【「吉田調書」をめぐる報道では、「命令違反で撤退」という表現に誤りがありました。読者と東京電力の皆様に深くおわび致します。
「命令違反で撤退」に触れた第1章1節の「フクシマ・フィフティーの真相」の該当箇所については画面上に明示(下線部分)しました。
調書報道については、今後さらに、朝日新聞社が依頼する第三者機関の視点で検証していただく予定です。】
日本経済新聞より
吉田調書の教訓を原発の安全に生かせ
【政府は東京電力・福島第1原子力発電所事故をめぐり、政府の事故調査・検証委員会が関係者から聞き取った記録のうち吉田昌郎元所長(故人)ら19人の聴取結果書(調書)を公開した。
調書からは事故対応にあたった東京電力や政府の混乱ぶりが改めて確認できる。情報共有の欠如が相互不信を生み、不信が事故現場への不要な介入を招いた悪循環が浮き彫りになっている。
証言には不明確な記憶に基づき感情的にすぎる言葉遣いも散見される。予断や誤解が紛れ込んでいる可能性も否定できない。読み比べ、他の資料ともあわせて検証し、教訓をくみ取る必要がある。
吉田氏は3号機の爆発後、「四十何人亡くなっているのであれば、そこで腹を切ろうと思った」と当時の心境を語っている。爆発が起きたのは、免震重要棟にいったん退避していた所員らに現場に戻るよう、吉田氏が命じた直後のことだった。
事故の拡大を食い止める必要がある。同時に部下たちの生命を守らねばならない。吉田氏は2つの重責の板挟みにあった。
吉田氏は人並みはずれた能力をもつ英雄ではなかったろう。企業の管理職でありひとりの技術者だった。その吉田氏を極限状況に追い込んだのは電力会社や政府の過信だ。深刻な事故は起きないとし十分な備えを怠った。吉田氏自身も過信を生んだ輪の中にいた。
九州電力・川内原発(鹿児島県)を先頭に原発が再稼働に向かうなか、過信はもう許されない。安全は常にもっと安全にしようとする継続的な努力から生まれる。これで十分ということはない。
電力会社は過信を捨て、二度と事故を繰り返さないとの決意の下、原子力規制委員会の規制基準をスタートラインととらえて自主的な安全対策を積み増す努力が求められる。
ひとたび大きな事故が起きれば多くの人の生命と健康が脅かされる。原発は火力発電所など他の産業施設とは違う。政府はこの点を直視し、電力会社や地元自治体に安全確保を丸投げにしない誠意ある姿勢を示すべきだ。
また官民ともに万一の事故に備え危機管理能力を磨く必要もある。目に見える努力が原発政策への国民の支持につながる。
一連の調書、とりわけ吉田氏の証言は、原発にかかわるすべての人に読んでもらいたい。】
「構内退避」に反し、第二原発へ撤退したのは事実。
真相隠蔽を図りたい、原子力ムラに属する現・安倍政権に、結果的に「吉田調書」を公開させた、
朝日新聞の功績?は、怪我の功名?というべきか?
政府は、政府事故調の「聴取結果書(調書)」から、福島原発事故での過ちを検証し、川内原発などの、
拙速な再稼動を思い止まっていただきたい。
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再稼動の妨げ「吉田調書」なかったことに!? 菅長官、故人を盾に開示拒否??
政府事故調 「聴取結果書(調書)」
吉田調書:HPで公開 菅直人氏ら18人の調書も…政府 毎日新聞
政府事故調査委員会ヒアリング記録 内閣官房
毎日新聞より
朝日新聞:「慰安婦」「吉田調書」…社長、誤報認め謝罪
【東京電力福島第1原発事故を調べた政府の事故調査・検証委員会(政府事故調)による吉田昌郎(まさお)元所長(故人)の聴取結果書(吉田調書)を巡り、朝日新聞が5月20日朝刊で「所員の9割が吉田氏の待機命令に違反し、福島第2原発に撤退した」と報じた問題で、同社の木村伊量(ただかず)社長が11日記者会見した。「その場から逃げ出したような間違った印象を与える記事と判断した」として記事を取り消すとともに謝罪。自身の進退にも触れ「私の責任は逃れられない。編集部門の抜本改革など道筋がついた段階で速やかに進退を判断する」と述べた。】
朝日新聞より
フクシマ・フィフティーの真相
【「吉田調書」をめぐる報道では、「命令違反で撤退」という表現に誤りがありました。読者と東京電力の皆様に深くおわび致します。
「命令違反で撤退」に触れた第1章1節の「フクシマ・フィフティーの真相」の該当箇所については画面上に明示(下線部分)しました。
調書報道については、今後さらに、朝日新聞社が依頼する第三者機関の視点で検証していただく予定です。】
日本経済新聞より
吉田調書の教訓を原発の安全に生かせ
【政府は東京電力・福島第1原子力発電所事故をめぐり、政府の事故調査・検証委員会が関係者から聞き取った記録のうち吉田昌郎元所長(故人)ら19人の聴取結果書(調書)を公開した。
調書からは事故対応にあたった東京電力や政府の混乱ぶりが改めて確認できる。情報共有の欠如が相互不信を生み、不信が事故現場への不要な介入を招いた悪循環が浮き彫りになっている。
証言には不明確な記憶に基づき感情的にすぎる言葉遣いも散見される。予断や誤解が紛れ込んでいる可能性も否定できない。読み比べ、他の資料ともあわせて検証し、教訓をくみ取る必要がある。
吉田氏は3号機の爆発後、「四十何人亡くなっているのであれば、そこで腹を切ろうと思った」と当時の心境を語っている。爆発が起きたのは、免震重要棟にいったん退避していた所員らに現場に戻るよう、吉田氏が命じた直後のことだった。
事故の拡大を食い止める必要がある。同時に部下たちの生命を守らねばならない。吉田氏は2つの重責の板挟みにあった。
吉田氏は人並みはずれた能力をもつ英雄ではなかったろう。企業の管理職でありひとりの技術者だった。その吉田氏を極限状況に追い込んだのは電力会社や政府の過信だ。深刻な事故は起きないとし十分な備えを怠った。吉田氏自身も過信を生んだ輪の中にいた。
九州電力・川内原発(鹿児島県)を先頭に原発が再稼働に向かうなか、過信はもう許されない。安全は常にもっと安全にしようとする継続的な努力から生まれる。これで十分ということはない。
電力会社は過信を捨て、二度と事故を繰り返さないとの決意の下、原子力規制委員会の規制基準をスタートラインととらえて自主的な安全対策を積み増す努力が求められる。
ひとたび大きな事故が起きれば多くの人の生命と健康が脅かされる。原発は火力発電所など他の産業施設とは違う。政府はこの点を直視し、電力会社や地元自治体に安全確保を丸投げにしない誠意ある姿勢を示すべきだ。
また官民ともに万一の事故に備え危機管理能力を磨く必要もある。目に見える努力が原発政策への国民の支持につながる。
一連の調書、とりわけ吉田氏の証言は、原発にかかわるすべての人に読んでもらいたい。】