加害者の東電一味が、勝手に慰謝料を減額!? レフェリーの筈の原発ADRは、
被告・東電側の代理人だった!? これでは公正な和解案など望むべくもない。

 東電も、原発ADR(原子力損害賠償紛争解決センター)も、同じ穴の狢。
原発事故に拠る被害の正当な賠償を勝ち取るため、泣き寝入りせず、裁判で東電・原子力ムラと闘いましょう。

 日弁連は、東京電力からの損害賠償請求書類について無料相談を受けています。

 原発事故の被害者の皆さん、日弁連さんのご好意にすがって、どうぞ相談会に一度お出かけ下さい。
何も後ろ盾のない弱い立場の、法律に素人の被害者を騙すことなど、東電一味には簡単なことです。
東電一味の後ろには、政治家、官僚、腕利き顧問弁護士など、数多くの、悪玉たちが付いていますから。

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 毎日新聞より
原発ADR:慰謝料基準も低額設定 算定過程明示せず
【 東京電力福島第1原発事故の賠償問題を裁判外で解決する手続き(原発ADR)を担当する国の「原子力損害賠償紛争解決センター」が、避難中の死亡者に関する慰謝料について、通常の損害賠償訴訟よりも低い基準額を設定していることが分かった。この基準額に、さらに「原発事故の影響は50%」とする独自の算定方式を適用するため、和解額が低く抑え込まれていた。算定過程を遺族に知らせず和解したケースもあり、被災者軽視の姿勢が鮮明になった。【関谷俊介、高島博之】

 センターの公表資料や毎日新聞の取材によると、少なくとも11件で死亡慰謝料の基準額を通常の訴訟より200万円以上低い「1800万~1400万円」としている。このうち、算定過程を知らされないまま和解したのは、原発から約15キロの福島県双葉郡に暮らしていた父親(当時84歳)の遺族で50代の男性。

 父親は軽い脳梗塞(こうそく)を患い、足が弱っていたため車いすを使っていたが、体調は安定していた。しかし、原発事故で2011年3月12日、車で約7時間かけて県央部に逃げ、避難所になっている小学校の体育館に着くと、脱水症状などでぐったりとしたため、家族が病院に連れて行き、そのまま入院した。

 父親はベッドの上で「いつまでここにいるんだ」と、しきりに帰りたがったが、3月末肺炎で亡くなった。避難生活で葬儀も行えず、男性は「原発事故さえなければ、もっと自然な死を迎えていたはずだ」と悔やむ。

 男性は12年4月、請求額を2800万円として原発ADRを申し立て、センターは13年6月に「慰謝料700万円」とする和解案を示した。A4判1枚の文書には、算定過程は一切書かれていなかった。「とても納得できなかった」が、事故でばらばらに暮らすことになった家族4人の当面の生活費が必要だったため、受け入れた。

 算定過程が分かったのは、後日センターがホームページに関係文書をアップしたからだ。名前は匿名処理されていたが、住所や死に至る状況、和解日や和解金額などから父親のものと分かった。何の根拠も示さないまま慰謝料の基準額を、請求額の半分に当たる1400万円とし、さらに事故による影響(寄与度)を50%とする独自の算定方法も適用して、700万円と結論づけていた。】