犯人は年収200万円の契約社員、会社への恨みで巻き添えを喰った被害者はいい迷惑。
とばっちり?を受けたマルハニチロも気の毒。重篤な健康被害が出なかったことは不幸中の幸いだったが・・
 
 今後は食品の安全を保つため、性悪説に立った現場管理が必要になるだろう。

 出来ることなら賃金は安く儲けは多くという使用者側の論理でワーキングプアを量産、派遣社員・契約社員の労働条件は日々悪化、

 自民党が推し進めた派遣労働の合法化で、貧困に喘ぐ非正規労働者は、今や全労働者の4割に迫り
深刻な社会問題に・・年金制度崩壊の一因にもなっている。

関連記事 NHKスペシャル「ワーキングプア 働いても働いても豊かになれない」
       中国製毒入り餃子事件と酷似?「マルハニチロ」農薬検出 意図的に混入か
       新卒「ニート」3万人? 正規雇用の口を閉ざした結果、日本は沈没する
       非正規社員、過去最高の38・7% 「賃金の節約のため」4割超。
       「衣食たりて礼節を忘れる」! 持てる者の際限ない我欲が国を亡ぼす。
       
 産経ニュースより
ボーナス減額に「やってられない」 改造バイク・マンガコスプレ…
【昨年7月下旬。アクリフーズ群馬工場(群馬県大泉町)に勤務する契約社員、阿部利樹(としき)容疑者(49)は、会社から渡されたばかりの賞与明細を見て目を疑った。ボーナスが予想をかなり下回っていた。

 同工場では以前、「年功型」で、給与や賞与は勤務期間で決まっていたが、平成24年4月から「能力型」の賃金体系に変更されていた。評価に応じて時給単価が上がる仕組みになり、ボーナスも商品の生産目標などが達成されないと減額されるという厳しい査定制になった。

 「やってられない」。阿部容疑者は思わず同僚に漏らしたという。半年ごとに更新の契約社員で8年余り勤務してきた阿部容疑者。25年9月に契約を更新した直後の10月以降、仕事中に同僚の目を盗んでは冷凍商品に農薬「マラチオン」を混入していたとみられる。

一方、契約社員の間では、会社への不満が強かったとの指摘もある。

 工場従業員約300人のうち時給制の契約社員は約200人で7割近くを占めるが、正社員は2割程度。元従業員は「契約社員は下に見られ、正社員への不満を持っている人は多かった」と話し、ストレスで辞める人も多かったという。

 「頑張って職責を果たせば正社員になれる」(同社幹部)というが、リーダーや班長になることが大前提で、正社員になれるのは、年間わずか3人程度。契約社員からは「正社員より給料が安いのに、リーダーや班長をやらされ、同じ責任を負わされるのはたまらない」との声も漏れる。

2008年に発覚した中国製冷凍ギョーザ中毒事件では、元臨時従業員の男が正社員との賃金格差に不満を持ち、待遇改善や工場への報復目的で殺虫剤を混入した。ボーナスだけでなく、給与についても「安くてやってられない」とこぼしていたという阿部容疑者の愚痴から、同じ構図が描けなくもない。】一部抜粋