更田委員が、わざわざ6原発合格近しとマスコミにリークする目的は?
自民党プロジェクトチームの塩崎恭久元官房長官との面会で、再稼動を妨げないようにと政治的圧力でもあったのだろうか?

 「規制の独立性」は、安倍自民党からの圧力で有名無実と化してしまったのか?

 「基準に不適合とされる原発が出てくるとは想像していない」?とは、
基本的には全ての原発の再稼動を認めるという前提で審査を進めているということか?

 いままで散々虚偽のデータで原発安全神話を捏造してきた電力各社のデータを、
独自に検証することなく鵜呑みにするなら、原子力規制委の審査も保安院同様に形式だけということではないのか?

 専門家でない国民にも判るように、原子力規制委は電力会社から提出されたデータの妥当性を説明していただきたいものだ。

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 毎日JPより
原子力規制委員:6原発10基合格見通し 現地調査で発言
【原子力規制委員会は9日、再稼働に向けて安全審査中の関西電力大飯原発3、4号機(福井県おおい町)を現地調査した。施設の安全対策審査を担当する更田(ふけた)豊志委員は同原発など審査が進む6原発10基の名を挙げ、「基準に不適合とされる原発が出てくるとは想像していない」と話し、いずれも審査に合格するとの見通しを示した。

 6原発10基は、昨年7月に電力4社が申請した、大飯3、4号機▽関電高浜3、4号機▽九州電力玄海3、4号機▽九電川内1、2号機▽四国電力伊方3号機▽北海道電力泊3号機。更田委員は「比較的新しく、私たちから見て条件のいい炉が申請されている。地震・津波対策で規制委と電力会社の意見の衝突がない限り、不合格ということはないだろう」と話した。】一部抜粋

 しんぶん赤旗より
原発 手抜き審査 重大事故対策 事業者任せ 規制委、独自解析せず
【原発の新規制基準の審査をめぐり、原子力規制委員会による重大な“手抜き審査”の懸念が9日までに浮上しました。規制委は、原発の重大事故対策が有効かどうかを評価するため、事業者が提出した結果をチェックする独自の解析、いわゆる「クロスチェック解析」をいまだに実施せず、今後実施するかどうかも決めていませんでした。

現在、7電力会社から9原発16基の審査の申請がされ、うち10基の審査が進んでいます。

 昨年7月に施行された新基準は、事業者に原発の「重大事故対策」とその有効性を評価するよう新たに求めています。そのため事業者は、全電源喪失や配管が損傷した場合などを仮定し、コンピューターを用いて原子炉の温度や圧力などの変化を計算。その際、消防ホースによる注水などによって、大規模な放射性物質の放出を食い止められるかを確認します。

福島事故以前より大改悪

 元原子力安全委員会事務局技術参与・滝谷紘一氏の話 私が、新基準適合性審査に提出された電力会社の申請書とその説明資料に目を通している中で、過酷事故の解析結果が判断基準を満たしているという結論に疑問を持つ解析ケースがいくつか出てきました。しかし、資料をただ見ているだけでは、疑問点を定量的に明らかにすることは甚だ困難です。そこで、規制委員会がクロスチェック解析を行い、その結果を公表することに大きな期待を持っていました。規制委員会がそのクロスチェック解析をやらないで、電力会社の解析は妥当であると判断することになれば、それは由々しき手抜き審査であると言わざるをえません。

 福島事故以前に原子力安全・保安院と原子力安全委員会が安全審査を行っていた際には、事業者による事故解析の妥当性を綿密に調べるために、クロスチェック解析が導入されました。その当時と比べても、大変な改悪になります。】一部抜粋