「海洋拡散の疑い」のある高濃度汚染水を調べてみると、
原子炉直下から地下水に混入したとみられる除染前の冷却水と、アルプスでセシウムなどを除染後、
欠陥プールや仮設タンクから漏れ出たとみられる二種類の汚染水が??
どうやら、福島原発の下を走る地下水脈の汚染は相当深刻なレベルのよう。
今、漏水の経路を元から絶たなければ、海に流れ出るだけでなく、地下水脈を通じ、放射能という名の毒物が、福島の台地を殺してしまうだろう。
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東京新聞より
福島第一 漏出汚染水 2種類か 放射性物質、井戸で違い
【東京電力福島第一原発で海に汚染水が再び漏出している疑いが強まっている。原子力規制委員会は十日、海洋拡散の疑いを指摘し、東電に早急な対策を促した。ただし、各所にある汚染監視用井戸の水に含まれる放射性物質の濃度などの特徴から、二種類の汚染水が漏れている可能性もある。 (清水祐樹)
五月末以降、1号機と2号機の両取水口の間にある井戸などで、ベータ線を発する放射性物質を高い濃度で検出。奇妙なのはセシウムがほとんど検出されない点だった。
東電は、一昨年四月に高濃度汚染水が海に漏れた際、一部が土壌中に残ってセシウムを除く放射性物質が地下水に流れ込んだ、と説明。規制委は、建屋地下につながるトレンチ(地下のトンネル)から汚染水が漏れだした、との見解だ。
どちらの説も、セシウムは土壌に吸着されたものと解釈しているが、建屋地下の汚染水に含まれるセシウム濃度は一リットル当たり約八〇〇〇万ベクレルもある。それが、土に触れただけですっきり消えるとの説明には無理がある。
むしろ、水の放射性物質の濃度分布では、セシウムがほとんど含まれず、ベータ線を発する放射性物質が高濃度という点で原子炉の冷却水と似ている。注水用配管から井戸まで百メートルほどあるが、原因の候補から外すのは問題だ。
一方、八、九両日には2号機取水口近くの井戸からセシウムが二万七〇〇〇ベクレル、三万三〇〇〇ベクレルと高い濃度で検出された。この水はセシウム134とセシウム137の濃度の比率がほぼ一対二。建屋地下の汚染水も同じく一対二。同じ種類の水である可能性が高い。
海近くに集まってくる放射性物質はどこから来るのか。東電は「データが少なく、分からない」と繰り返すだけだが、汚染源が複数ある可能性を考え、早期に有効な対策を講じることが重要だ。】
原子炉直下から地下水に混入したとみられる除染前の冷却水と、アルプスでセシウムなどを除染後、
欠陥プールや仮設タンクから漏れ出たとみられる二種類の汚染水が??
どうやら、福島原発の下を走る地下水脈の汚染は相当深刻なレベルのよう。
今、漏水の経路を元から絶たなければ、海に流れ出るだけでなく、地下水脈を通じ、放射能という名の毒物が、福島の台地を殺してしまうだろう。
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五月末以降、1号機と2号機の両取水口の間にある井戸などで、ベータ線を発する放射性物質を高い濃度で検出。奇妙なのはセシウムがほとんど検出されない点だった。
東電は、一昨年四月に高濃度汚染水が海に漏れた際、一部が土壌中に残ってセシウムを除く放射性物質が地下水に流れ込んだ、と説明。規制委は、建屋地下につながるトレンチ(地下のトンネル)から汚染水が漏れだした、との見解だ。
どちらの説も、セシウムは土壌に吸着されたものと解釈しているが、建屋地下の汚染水に含まれるセシウム濃度は一リットル当たり約八〇〇〇万ベクレルもある。それが、土に触れただけですっきり消えるとの説明には無理がある。
むしろ、水の放射性物質の濃度分布では、セシウムがほとんど含まれず、ベータ線を発する放射性物質が高濃度という点で原子炉の冷却水と似ている。注水用配管から井戸まで百メートルほどあるが、原因の候補から外すのは問題だ。
一方、八、九両日には2号機取水口近くの井戸からセシウムが二万七〇〇〇ベクレル、三万三〇〇〇ベクレルと高い濃度で検出された。この水はセシウム134とセシウム137の濃度の比率がほぼ一対二。建屋地下の汚染水も同じく一対二。同じ種類の水である可能性が高い。
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