メルトダウンした原子炉の冷却水は今も循環利用できず、地下水流入で汚染水は増える一方、
しかし貯蔵タンクの設置場所にも限りが・・
3月6日に上空から撮影された動画には、平時にも拘らず、福島原発に打ち寄せる波が今にも原子炉建屋を飲み込みそうに映っている。
35mの台地を、お金惜しさに削らなければ、無事でいられたものを・・
関連記事 福島第一原子力発電所*東電宣伝用・建設記録映像。
東京新聞より
わずかな森もタンク用地に 福島第一報道陣公開
【東京電力は十一日、福島第一原発を報道陣に公開した。汚染水をためるタンクの設置が進み、わずかに残っていた森は、茶色い土がむきだしの増設用地に様変わりしていた。
ここも二年余りでタンクで埋まり、その後の増設計画はまだない。汚染水はやがて行き場を失うかもしれないと、先行きが見えない闘いに不安が募った。(清水祐樹)
敷地内をバスで回り、4号機南側の高台にある建屋前で降車した。屋上から見下ろすとタンクがびっしり並んでいた。「よく詰め込んだな」と感じたが、案内役は「スペースがもったいない。千トンのタンクを造りたかったのに、水漏れで作戦が狂った」と嘆いた。
ここのタンクは、水漏れを起こした地下貯水池から汚染水を移送するために造った。容量は五百トンで本来のタンクの半分。保管の効率より、建設のスピードを優先したため、小さなタンクにせざるを得なかったという。
タンク群の奥に空き地が見えた。昨年九月に本社ヘリで上空を飛んだ際は、緑が残っていた場所だ。今後はここにタンクを増設する計画だが、二年半後にはいっぱいになる。その先、どうするのかはまだ分からない。
建屋への行き帰り、水漏れがあった地下貯水池のわきを通った。土がかぶせられ、バスの窓越しには平地にしか見えない。放置されたこの土地を何とももったいなく感じた。
取材中の最大線量は、3号機タービン建屋海側の毎時一・一ミリシーベルト。作業拠点の免震重要棟前の放射線量は毎時〇・〇二二ミリシーベルト。三月に別の記者が取材した時とほとんど変わらず、ここに一年間、立つとすると一般人の年間被ばく限度の二百倍を浴びる計算になる。記者の被ばく線量は約四時間で〇・〇七五ミリシーベルトだった。】
時事ドットコムより
福島第1原発最新空撮映像=膨大な数の汚染水タンク、むき出しの3、4号機
【2013年3月6日
東京電力福島第1原発上空の飛行禁止区域が半径20キロから半径3キロに縮小されたのに伴い、時事通信は5日、セスナ機から撮影を行なった。
上空1500フィート(450メートル)付近から施設に近づくと、むき出しとなった3、4号機の原子炉建屋とともに、まず目に飛び込んでくるのが、所狭しと並べられた膨大な数の汚染水タンクだ。
タンク1基の容量は約1000トンある。東電は地下にたまった汚染水の一部をくみ上げ、吸着装置で放射性セシウムなどの濃度を下げてタンクに保管。2月末で26万トン余りが貯蔵されており、一部は原子炉などの冷却に使われている。
現在の吸着装置では、放射性ストロンチウムなどを十分に減らすことができず、汚染水の保管は続けざるを得ない。東電は2015年半ばまでに、70万トンまで貯蔵できるようタンクを増やす方針だが、タンクを永遠に造り続けることはできない。【時事ドットコム編集部撮影】】
しかし貯蔵タンクの設置場所にも限りが・・
3月6日に上空から撮影された動画には、平時にも拘らず、福島原発に打ち寄せる波が今にも原子炉建屋を飲み込みそうに映っている。
35mの台地を、お金惜しさに削らなければ、無事でいられたものを・・
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東京新聞より
わずかな森もタンク用地に 福島第一報道陣公開
【東京電力は十一日、福島第一原発を報道陣に公開した。汚染水をためるタンクの設置が進み、わずかに残っていた森は、茶色い土がむきだしの増設用地に様変わりしていた。
ここも二年余りでタンクで埋まり、その後の増設計画はまだない。汚染水はやがて行き場を失うかもしれないと、先行きが見えない闘いに不安が募った。(清水祐樹)
敷地内をバスで回り、4号機南側の高台にある建屋前で降車した。屋上から見下ろすとタンクがびっしり並んでいた。「よく詰め込んだな」と感じたが、案内役は「スペースがもったいない。千トンのタンクを造りたかったのに、水漏れで作戦が狂った」と嘆いた。
ここのタンクは、水漏れを起こした地下貯水池から汚染水を移送するために造った。容量は五百トンで本来のタンクの半分。保管の効率より、建設のスピードを優先したため、小さなタンクにせざるを得なかったという。
タンク群の奥に空き地が見えた。昨年九月に本社ヘリで上空を飛んだ際は、緑が残っていた場所だ。今後はここにタンクを増設する計画だが、二年半後にはいっぱいになる。その先、どうするのかはまだ分からない。
建屋への行き帰り、水漏れがあった地下貯水池のわきを通った。土がかぶせられ、バスの窓越しには平地にしか見えない。放置されたこの土地を何とももったいなく感じた。
取材中の最大線量は、3号機タービン建屋海側の毎時一・一ミリシーベルト。作業拠点の免震重要棟前の放射線量は毎時〇・〇二二ミリシーベルト。三月に別の記者が取材した時とほとんど変わらず、ここに一年間、立つとすると一般人の年間被ばく限度の二百倍を浴びる計算になる。記者の被ばく線量は約四時間で〇・〇七五ミリシーベルトだった。】
時事ドットコムより
福島第1原発最新空撮映像=膨大な数の汚染水タンク、むき出しの3、4号機
【2013年3月6日
東京電力福島第1原発上空の飛行禁止区域が半径20キロから半径3キロに縮小されたのに伴い、時事通信は5日、セスナ機から撮影を行なった。
上空1500フィート(450メートル)付近から施設に近づくと、むき出しとなった3、4号機の原子炉建屋とともに、まず目に飛び込んでくるのが、所狭しと並べられた膨大な数の汚染水タンクだ。
タンク1基の容量は約1000トンある。東電は地下にたまった汚染水の一部をくみ上げ、吸着装置で放射性セシウムなどの濃度を下げてタンクに保管。2月末で26万トン余りが貯蔵されており、一部は原子炉などの冷却に使われている。
現在の吸着装置では、放射性ストロンチウムなどを十分に減らすことができず、汚染水の保管は続けざるを得ない。東電は2015年半ばまでに、70万トンまで貯蔵できるようタンクを増やす方針だが、タンクを永遠に造り続けることはできない。【時事ドットコム編集部撮影】】