安倍総理が得意げに語るアベノミクス「第3の矢」だが、その中身の無さに市場は失望。
「コイズミ構造改革」を焼き直しただけ?「前に聞いた話と同じ」?では見放されるのも当然か。

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 毎日JPより
東証株価:アベノミクス成長戦略に失望売り終値518円安
【5日の東京株式市場は、午後に発表された安倍政権の成長戦略第3弾の内容に失望した売りが膨らみ、日経平均株価(225種)は大幅反落した。終値は前日比518円89銭安の1万3014円87銭だった。日銀の「異次元緩和」が発表された翌日の4月5日以来、2カ月ぶりの安値水準で、今年3番目に大きい下げ幅となった。

 全銘柄の値動きを示す東証株価指数(TOPIX)は35.44ポイント安の1090.03。出来高は約43億6800万株だった。

 市場関係者は成長戦略について「大胆な内容が盛り込まれず、メッセージ性に乏しかった」と話した。】

 米ブルームバーグより
【コラム】アベノミクスを「コイズミクス」と並べてみれば
【「構造改革なくして景気回復なし」。日本の首相はこの標語を掲げ、規制緩和や女性の活用、貿易障壁の低下、法人税軽減、技術革新の促進、そしてデフレ終息を目指した。

この首相とは安倍晋三氏ではなく小泉純一郎氏だ。小泉氏は2001-06年にかけて首相を務めた。安倍氏が「アベノミクス」を打ち出すよりずっと前に、日本経済の改革に取り組んだ。安倍首相の経済再生計画について、日本国民が海外ほど熱狂しない理由は「前に聞いた話と同じ」だからだろう。

安倍首相が構造改革の詳細公表を再び遅らせても日本国民が驚かなかったのは、そのためだ。しかし、外国人投資家は明らかにショックを受けた。彼らは安倍首相の政策に期待したからこそ、日経平均株価を年初来で25%も押し上げてきたのだ。財政・金融に続く「第3の矢」である成長戦略を首相が5日の講演で具体的に肉付けすることを望んでいた彼らは、すっかり失望させられた。

これは悪い兆候だ。もちろん、安倍首相も最近の株価下落や債券利回りの動きを認識しているだろう。日経平均は5日、さらに3.8%下落した。投資家は、変化を望まぬ旧態依然の政治の場で首相がいつ、どのように、大胆な改革を断行するのか詳細を知りたがっている。それなのに、首相の対応は要するに「我慢してもう少し待ってくれ」というものだった】一部抜粋