電力会社の倒産を心配するより、再び原発事故を起こして日本が壊滅することを防ぐのが、まともな政治家の仕事ではないのか?安倍自民党各位殿。

 河北新報より
規制委独立性、剣が峰 原発活断層調査で電力側と対立激化
【東北電力東通原発(青森県東通村)など、原発敷地内の断層調査をめぐり、原子力規制委員会への風当たりが強まっている。

 規制委は5月22日、日本原子力発電敦賀原発2号機(福井県敦賀市)直下の活断層の存在を了承。経営を揺るがしかねない廃炉が現実味を増し、電力会社だけでなく政権与党も批判を強めている。規制委は独立と孤立のはざまにある。(東京支社・若林雅人、報道部・小沢邦嘉)

◎個別に抗議文

 「当社の疑問や指摘に何ら答えず、科学的な判断ではない」
 原電は5月15日、敦賀2号機直下の活断層を認める報告書をまとめた規制委調査団の専門家らに厳重抗議文を送った。報告書を了承した規制委には、判断の是非を問う公開質問状を提出した。
 原電の姿勢に規制委は反発。22日の会合で更田豊志委員は「専門家個人に抗議文を送るセンスを疑う」と語気を強め、公開質問状も「原電に個別対応はしない」(森本英香原子力規制庁次長)と突き放した。

東北電も恐々
 敦賀と同様に活断層調査の対象となる原発は他に5カ所ある。規制当局が原発直下の活断層を認めるという前例のない事態が現実となり、事業者側は「敦賀の二の舞」に危機感を募らせる。

 その一つ、東北電力東通原発をめぐる17日の会合で調査団は「敷地内に活断層がある可能性は否定できない」とする報告書案を提示した。「議論が尽くされていない」と現地の再調査を求めた梅田健夫副社長を横目に調査団は会合を打ち切り、無言で退席した。
 同社は「活断層ではないとみる専門家もいる」と議論の継続を訴える。調査団は早期に報告書をまとめる可能性がある。

 規制委は福島第1原発事故で露呈した規制側と事業者の癒着の反省から独立性の高い3条委員会として発足した。敦賀の活断層判断はその面目躍如だった。

 23日にあった自民党の原子力規制に関するプロジェクトチームの会合では「3条委だから何をやってもいいわけではない」「まるで『糸の切れたたこ』だ」と規制委への批判が相次いだ。】一部抜粋