酪農家が「原発さえなければ」と書き残して自殺されてから2年、遺族に訴えられるまで何の対応も取って
こなかった東電が「真摯(しんし)に対応」??

 本来なら2年前に、東電の方から遺族に謝罪し、相応の慰謝料を提示するべきだったのでは?
これが交通事故なら、保険会社の担当者とともすぐさま謝罪に訪れ、然るべき補償の手続きが行われたはず。

 それとも東電は、酪農家の自殺が「当社の起こした原発事故が原因とは言えない」と、逃げ切るつもりだったのか?

 避難区域の住民への精神的賠償も交通事故以下の基準だと、浪江町から集団提訴されたばかり、
東電には本当の意味で「真摯(しんし)に対応」していただきたいものだが・・


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 NHKニュースWEBより
「原発さえなければ」 遺族が提訴
【おととし、福島県相馬市の自宅の小屋に「原発さえなければ」と書き残して自殺した酪農家の遺族が東京電力に慰謝料を求める訴えを起こしました。、
東京地方裁判所に提訴したのは、東京電力福島第一原子力発電所の事故後のおととし6月、自宅の小屋に「原発さえなければ」と書き残して自殺した福島県相馬市の酪農家、菅野重清さんの妻で、フィリピン人のカンノ・バネッサ・アボルドさんと2人の息子です。

訴えによりますと、「自殺の原因は原発事故で酪農が続けられなくなったうえ、家族が避難して離れ離れになり、精神的・肉体的に追いつめられたためだ」として東京電力に慰謝料など1億2000万円余りを求めています。

会見でバネッサさんは、「原発事故がなければお父さんは生きていたはずなのに、家も仕事も夢もすべてなくなってしまいました。子どもたちのためにも闘いたい」と話しました。

訴えについて東京電力は、「多くの皆様に大変なご迷惑とご心配をおかけしていることについて、改めて心からおわび申し上げます。訴訟に関するコメントは差し控えますが、事情をうかがったうえで、真摯(しんし)に対応してまいりたい」としています。

内閣府によりますと、震災と原発事故に関連して自殺した人の数は、ことし4月までに全国で93人に上っていて、このうち福島県と宮城県がいずれも29人と最も多くなっています。】一部抜粋