原子力規制委員会 配布資料地下貯水槽から漏えいした汚染水に含まれる放射性核種の移行評価に拠れば、地下貯水槽から漏れ出た汚染水は地下水に混ざり、10㎝/日のスピードで進行、880メートル先の海へ
10年後に到達??するそうだが・・

 しかし問題は海に到達することではなく、地下水脈を汚染すること。
やがて福島県中の地下水と河川が毒入りで使用不能に。「10年後、沿岸部を汚染」との呑気すぎる試算にいったい何の意味があるのか?

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 産経ニュースより
10年後、沿岸部を汚染 第1原発の貯水槽漏えい 原子力規制委が試算
【東京電力福島第1原発の地下貯水槽から汚染水が漏れた問題で、原子力規制委員会は19日、第1原発東側沿岸の土壌で約10年後、地下水に含まれる放射性ストロンチウム濃度が法令で決められた限度を超えるとの試算結果を公表した。汚染水が地下水に混ざって沿岸部に向かい、海水汚染がこの時点で明確になるが、放射性物質は海水で希釈され、濃度は下がる。

 構内にある7カ所の貯水槽のうち、2号貯水槽から120トンの汚染水が漏れたと想定し、東に880メートル離れた海岸近くの陸側の地点で放射性物質のストロンチウムとトリチウムの濃度がどう変化するか試算した。

 試算によると、ストロンチウムは最も流出が早く進んだ場合、沿岸土壌の地下水で約10年後に法令限度濃度の1リットル当たり30ベクレルに達し、約30年後には同約1千ベクレルと最高濃度になる。トリチウムは約7年後に最高濃度となるが、その際の濃度は同約100ベクレルで、法令限度の同6万ベクレルを下回る。】