イラン米大使館人質事件の救出作戦を描いた「アルゴ」、ビンラディン容疑者の追跡・殺害計画を取り上げた「ゼロ・ダーク・サーティ」がノミネートされるなど、政治色の強い今年の米アカデミー賞。

 “テロとの戦い”の指揮を執るホワイトハウスからの発表とは意味深な演出、
イランへの軍事制裁?への、世論の地ならしのためか?

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 ロイター‎ より(ホワイトハウスからの中継)
作品賞は「アルゴ」 第85回アカデミー賞
【第85回アカデミー賞が24日ロサンゼルスで発表され、1979年のイラン米大使館人質事件の救出作戦を描いた「アルゴ」が作品賞に選ばれた。ミシェル・オバマ大統領夫人がホワイトハウスからの中継で発表役を務め、会場を驚かせた。ナレーションなし。】

 ブルームバーグより
米アカデミー賞:「アルゴ」が作品賞など3冠-監督賞はリー氏
【米映画芸術科学アカデミーの第85回アカデミー賞授賞式が24日、ロサンゼルスで開催され、約30年前にイランで起きた米大使館人質事件の救出作戦を描いた「アルゴ」(ベン・アフレック監督)が作品賞に輝いた。

作品賞候補には他に「リンカーン」など8作品がノミネートされていた。ハリウッドで行われた授賞式では、監督賞に「ライフ・オブ・パイ トラと漂流した227日」のアン・リー監督が選ばれた。主演男優賞は「リンカーン」で第16代米大統領を演じたダニエル・デイルイスで、同賞受賞は3度目。主演女優賞は「世界にひとつのプレイブック」のジェニファー・ローレンスに贈られた。

アフレック監督は「アルゴ」の作品賞受賞でハリウッドで最高の栄誉に浴したものの、監督賞候補にはノミネートされていなかった。今回は各部門の受賞作が分散し、3D映画の「ライフ・オブ・パイ」が撮影賞など4部門、「アルゴ」は脚色賞を含む3部門、ミュージカル作品「レ・ミゼラブル」もアン・ハサウェイの助演女優賞など3部門を制した。

国際テロ組織アルカイダの指導者、ウサマ・ビンラディン容疑者の追跡・殺害計画を取り上げた「ゼロ・ダーク・サーティ」も作品賞などの候補に挙がっていたが、音響編集賞の受賞だけに終わった。】