福島原発事故では、東電がデータ送信装置を未接続のまま放置してデータが送れず、
放射性物質の広がりを予測できなかった?ため、住民に不要な被ばくをさせた原発監視システム。

 原発事故の際、放射性物質の広がりを予測する重要なシステムがまたもダウン。
九電の作業ミス??で、国のシステムまでダウンさせてしまう欠陥設計。

 2011年末にも全原発のデータが表示不能に、その時は整備不足が原因と発表され、
2012年には東電・福島第二柏崎刈羽と立て続けに伝送停止、そして今回のトラブル・・

 不完全な欠陥システムを、いい加減な人たちが運用・・
原発監視システム(ERSS)はイザという時、まともに機能するのだろうか?

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 毎日JPより
原発監視:システム停止は九電の作業ミス
【事故時に備えて全国の原発の運転状況を監視している緊急時対策支援システム(ERSS)が一時停止した問題で、原子力規制庁は22日、九州電力川内原発(鹿児島県)での通信回線工事の作業ミスが原因と発表した。

 九電は従来、川内原発の格納容器の温度や圧力などの運転データを本店で集約し、ERSSの受信端末に電送していたが、同原発からも直送できるよう通信回線の追加工事を実施していた。

 九電は、トラブルが起こる直前の21日午前8時10分ごろ、本来ならERSSにつながるネットワークから切り離した状態で工事しなければいけないのに、接続したまま実施。同原発から試験用データが誤って送られたため、ERSSの受信端末が異常を検知して停止。全国の原発から運転データを約1時間半にわたって受信できなくなった。】

 毎日JPより
原発監視システム:1時間半停止、温度・圧力表示できず
【 原子力規制庁は21日、全国の原発の運転状況を監視している緊急時対策支援システム(ERSS)が一時停止し、各原発の格納容器の温度や圧力などの運転データが約1時間半にわたって表示できなくなるトラブルがあったと発表した。

 ERSSは事故時に、各原発から伝送されたデータを基に、炉心が溶融する時間など事故の進展を予測するのに使われる。21日午前8時25分、運用する原子力安全基盤機構(JNES)が、運転データが表示されていないのに気付いた。再起動して同9時40分に復旧した。JNESが原因を調べている。

 復旧までに事故が起きた場合、運転データを電力会社から電話や電子メールで問い合わせ、システムに手動で入力しなければならないため、事故進展の予測に時間がかかる恐れがあった。ERSSは、2011年末にも同様のトラブルが発生している。】

 NHK「かぶん」ブログより
2012年01月12日 (木) 原発監視システム 停止は整備不足
【全国の原子力発電所の原子炉の状態などを監視している国のシステムが、先月末、一時、使えなくなった問題で、システムを管理する独立行政法人が調べた結果、整備の不足のためデータを処理する機能が働かなかったことが分かりました。】

2011年12月31日(土) 国の原発監視システム 一時使えず
【全国の原子力発電所の原子炉の状態や周辺の放射線量などのデータを監視している国のシステムでトラブルが発生し、原子力安全・保安院などでデータを一時、表示できなかったことが分かりました。このシステムは31日午後復旧し、保安院が原因を調べています。

トラブルを起こした国のシステム「ERSS」は、全国の原発の原子炉の圧力や温度、それに周辺の放射線量などのデータをリアルタイムで監視し、今後の状態を予測します。

東京の原子力安全・保安院のほか、原発の周辺にある保安院の出先が入ったオフサイトセンターなどに端末が設置されています。

東京電力福島第一原発の事故ではこのシステムが使えず、放射性物質の広がりを予測できなかったために住民の避難に課題を残しました。

保安院によりますと、30日昼過ぎ、石川県にある志賀原発のオフサイトセンターで画面にデータが表示されていないことに検査官が気づきました。このため保安院で確認したところ、ふだんは画面に出ているデータが、全国すべての原発について表示できませんでした。

調査の結果、データを管理する独立行政法人の施設でデータの送信ができなくなっていることが分かり、「ERSS」は31日午後2時半ごろ復旧したということです。

保安院が原因とともにいつから故障していたのかを調べています。原子力安全・保安院は「重要なシステムが使えなくなったのは遺憾で、また発表が丸一日後になり申し訳ない。今後は速やかに発表したい」と話しています。】