多大なコストを掛け、文字通り「世界最高レベルの厳しさ」の新安全基準に適う原発になったとしても、100%大事故を防止できるわけではない。

 しかも、新安全基準を満たすのに猶予期間を設け、不十分な安全対策の原発の再稼動を許せば、「世界最高レベルの厳しさ」?は、絵に描いた餅と化してしまう。

 原発新設さえ目論む、安倍総理など原発推進派の暴走で、新安全基準が有名無実にならないよう、
国民全体で厳しく監視して行かなければ、再び福島原発事故のような大事故を起こさないとも限らない。

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 毎日新聞より
クローズアップ2013:原発新安全基準 猶予期間で骨抜きも
【「世界最高レベルの厳しさ」(田中俊一・原子力規制委員長)とされる原発の新安全基準の骨子案が出そろった。

今後はこの基準を使って既存原発が稼働できるかどうかの「ふるい分け」が本格化する。新たに義務化される項目が多いため、電力会社は多大なコストを強いられ、政府内でも「早期の再稼働が見込めるのは、四国電力や九州電力などの数基程度にとどまる」との見方が強い。

一方、原子力規制委員会は一部の要求項目について、一定の猶予期間を設ける方針だが、猶予を認める項目の選定や基準の運用方法によっては、安全対策が「骨抜き」になる恐れもある。】一部抜粋