<検討対象事故による放射線被ばくのう胞保有率>
1 福島県 0~18 才児(平均年齢10 才)  35%
2 長崎県 7~14 才児          0.8%
3 米国等 10 才児           0.5~1%
4 チェルノブイリ原発周辺 18 才未満児 0.5%

 福島の子どもの被ばくによる甲状腺異常は、既に非常に危険なレベルにあります。
 
 子供のとき高い線量で被爆すると、甲状腺がんにかかりやすくなる、それが50年以上たっても続くとの説も・・

 御用学者の巣窟・福島医大の、「放射線の影響ない」との見解を信じるのは自由ですが、
お子さんのために、彼らの息のかからない、まともな良心を持ち合わせた医師に相談することをお勧めします。
 
関連記事 甲状腺検査:福島県外の子供と比較:「補償費用が国家予算を圧迫」防ぐため?

福島民報より
甲状腺がんリスク50年後も

甲状腺がん1人確認 福島医大「放射線の影響ない」

金融ファクシミリ新聞 TOPインタビューより
政府、汚染の深刻さを未だ理解せず

 中村隆市ブログ 「風の便り」より
福島県民に読んでほしい 松崎道幸医師からの意見書
【甲状腺障害
【1.平均年齢が10 才の福島県の子どもの35%にのう胞が発見された】
福島第一原子力発電所事故の影響を明らかにするために実施中である「福島県民健康管理調査」における福島の子どもの甲状腺検診調査結果(本年4月26日発表分)(*)を概述します。

http://www.pref.fukushima.jp/imu/kenkoukanri/240125shiryou.pdf

発表された検査の実施状況と結果概要は別紙1の通りです。これによれば、甲状腺検診を受けたこどもの年齢分布は、0-5 才9826 名、6-10 才10662 名、11-15 才11466 名、16-18 才6160 名でしたので、平均年齢は10 才(小学4、5 年前後)と言うところです。

実際の検診所見をまとめると、次のようになります。
「結節」が1%、「のう胞」が35.1%でした。
福島県の乳幼児から高校生を対象とした調査で、甲状腺超音波検査による「のう胞」保有率が高いのか低いのかについて、過去に報告された調査研究成績をもとにして述べたいと思います。

【2.長崎県の7才から14才のこども250人中、甲状腺のう胞が見られたのは0.8%(2 人)だった(山下俊一氏調査)】

福島大学副学長山下俊一氏らのグループが2000 年に長崎県のこども(7~14才)250 人を、超音波で調べたところ、のう胞を持っているこどもは二人(0.8%)でした。

【3.甲状腺のしこりやのう胞は、生まれた時はほとんどゼロだが、5才過ぎから徐々に増え始め、20 才になると10 人に一人が甲状腺にしこりやのう胞が出来る(ニュー・イングランド・ジャーナルMazzaferri 氏論文)】

1993 年に発表された論文(Mazzaferri EL.他)によれば、主に米国人を対象に超音波検査や解剖検査で調べると、甲状腺の「結節nodule」(この論文では腫瘍とのう胞をまとめて結節と定義している)は、生まれた時はほとんどゼロですが、5才過ぎから年齢に比例して、徐々に増え始め、20 才になると10 人に一人が甲状腺にしこりやのう胞を持っている状態となっていました。

●超音波検査または解剖による頻度。□触診による頻度)。また、「結節」の25%~35%が「のう胞」だったと述べられています。過去に放射線被ばくあるいは甲状腺疾患のない者における甲状腺結節の頻度。

触診と超音波検査・解剖検査による検出率の比較
10 才前後の子ども集団の甲状腺「結節」の頻度はせいぜい1~2%となります。そのうち25~35%が「のう胞」ですから、のう胞保有率は0.5~1%程度と考えられます。

【4.チェルノブイリ地域の18歳未満のこどもの甲状腺のう胞保有率は0.5%だった。(日本財団調査)】

福島大学の副学長山下俊一氏が、チェルノブイリ事故の5 年後から10 年後まで放射線被ばくの著しいチェルノブイリのゴメリ地域とその周辺で、のべ16万人のこどもの甲状腺を超音波で検査しました。 この調査では、「結節」と「のう胞」を分けて記載していますので、「結節」=充実性の腫瘍と言う意味になります。その結果、0.5%にのう胞が、同じく0.5%くらいに「結節(充実性腫瘍)」が見られたということでした。

【5.福島調査の「のう胞」保有率は、過去のどの調査よりも高率である】
以上の4つの調査成績を一覧表にまとめてみると、今回発表された「福島県民健康管理調査」の子どもの甲状腺検診の結果は、驚くべきものであることが分かります。三分の一のこどもの甲状腺に「のう胞」ができていたからです。

「のう胞」とは液体のたまった袋です。これがあるからと言って、直ちに甲状腺がんが起きる恐れがあるとは言えませんが、甲状腺の内側に何か普通とは違ったこと(ただれ=炎症あるいは細胞の性質の変化)が起きていることを指し示していると考える必要があります。

<検討対象事故による放射線被ばくのう胞保有率>
1 福島県0~18 才児(平均年齢10 才)  35%
2 長崎県7~14 才児          0.8%
3 米国等10 才児          0.5~1%
4 チェルノブイリ原発周辺18 才未満児 0.5%】 一部抜粋