再処理事業が中止になれば、核のゴミ・使用済み核燃料を六ケ所村で保管する必要も無い、
だから各原発にお返しします、という至極まともな意見書だが、
「再処理事業から撤退=原発マネーの消滅、そんな裏切りは許さない。」 というのが本音だろう。

 しかし、再処理事業は実際には暗礁に乗り上げたままで、六ケ所村は事実上、核のゴミ・使用済み核燃料の仮置き場になっている。

 六ケ所村がヘソを曲げ、廃棄物を村外搬出、各原発に返還となれば、それは事実上の原発終焉。

 このまま平穏?に原発の運転を続けても、六ケ所村の仮置き場も、各原発の使用済み核燃料プールも、
じきに満杯になり、どちらにせよ、数年で原発は終焉を迎える運命にある。

 2030年原発ゼロなどと、暢気な話ではなく、核のゴミの仮置き場が満杯、便秘?で原発終焉が目前に
迫っていることを、原発推進派の方はどうお考えなのか?そろそろ現実に目を向けられては如何か。

 安全も嘘、低コストも嘘、電力のためも嘘、核のゴミの処分技術も未確立、何もかも嘘だらけ、
原子力の平和利用と言いながら「潜在的核抑止力」という不順な動機で、人間の手に負えない怪物・原子力に手を出した結果、美しい福島を放射能で汚し、人々を不幸のどん底に陥れた。

 原子力政策を強力に推し進めてきた自民党歴代政権、経済産業省、旧科学技術庁、
東京電力を頂点にした財界、それをバックアップしてきた御用学者、御用マスコミの罪は果てしなく重い。

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 デーリー東北新聞より
再処理事業撤退時は廃棄物を村外搬出
$げんぱつニュース-1【 来週にも見込まれる政府のエネルギー・環境戦略の決定を前に、六ケ所村議会は7日、使用済み核燃料の再処理路線の堅持を求める意見書を全会一致で可決した。

 再処理事業から撤退する場合、日本原燃の施設内にある高レベル放射性廃棄物(ガラス固化体)や使用済み核燃料の村外搬出などを要求。政府によるエネルギー政策の見直し議論を「立地村の事情を無視して進められていることに不信・不安が募る」と強く非難した。
【写真説明】
再処理撤退時、高レベル放射性廃棄物や使用済み核燃料の村外搬出などを求める意見書を可決した六ケ所村議会=7日】