まるで原子力ムラを挑発するような、過激な表題を見て思わず唸ってしまった。
原子力ムラを激しく糾弾するこの記事は、週刊誌の記事ではなく、驚くことに天下の大新聞、毎日新聞の記事なのだ。

 福島原発の大事故前なら、原子力ムラの威光を恐れて、ちょうちん記事しか書けなかっただろう大新聞が
本来の使命を思い出してくれた。 おそらく、原発に対する読者の意識も大きく変わったことだろう。

 福島原発の大事故にも未だに何の反省もない原子力ムラの、まるでムラの寄り合いのような核燃サイクル「秘密会議」の様子には呆れてしまうが、ここまで書いた毎日新聞の覚悟には大いに賞賛を送りたい。

 尚、この「秘密会議」で原子力ムラの面々は、再処理が有利になるように「総合評価」を書き換えたそうだ。

 毎日JPより
【扉の向こうに信じがたい光景が広がっていた。4月24日、東京・霞が関で開かれた
「勉強会」と称する核燃サイクルを巡る秘密会議。

 一線を画すべき国家公務員と電気事業者が談笑する様は、まるで「原子力ムラ」の寄り合いだ。参加者の手元にはなぞの文書が配られる。取材班は後に内閣府原子力委員会の小委員会で示される報告案の原案だったことを突き止めた。【核燃サイクル取材班】

 ◇反対派批判、一斉に笑い
 4月24日午後5時前、東京・霞が関の中央合同庁舎4号館7階743会議室。開けっ放しのドアから三々五々、背広姿の男たちが入室していくのを記者は目撃した。

 原子力委員会、内閣府、経済産業省・資源エネルギー庁、電気事業連合会、日本原燃、東京電力……。反対・慎重派の姿はなく、推進派ばかりだ。

 青のワイシャツ姿の男が脇に書類の束を抱えて入室してきた。机にどんとおろす。一山にすると崩れるからか二山に分けて置いた。高さは片方が20センチ、もう片方が10センチぐらいだろうか。

 後に判明した事実によると、文書は「原子力発電・核燃料サイクル技術等検討小委員会」の報告案の原案。実際に審議されたのは14日も先だ。】