やはり、こんなカラクリがあったのですね。

 みたかポキネット様より (2012年02月17日付け)
女川町のがれき受け入れを条件とする特別交付税10億円余に反対。
【今日、10時からふじみ衛生組合議会が開かれた。清原管理者から提案のあった補正予算(案)

:新ごみ処理施設建設費に女川町のがれき処理を受け入れることによりふじみ衛生組合に
「災害復興特別交付税」1,000,258千円(三鷹市に462,029千円 調布市538,229千円)が交付され、それを両市の分担金としてふじみ衛生組合に支出する。

 そのほか循環型社会形成推進交付金が収入として入る。そのことによって当初予算で予定していた
起債2,147,000千円が1,755,200千円に減額できるなどの内容になっている。

 この特別交付税は女川町のがれきを受け入れることと一体のもになる恐れがあることから次の7点について質問した。

1 女川町石浜に集積されたがれきが復旧・復興のまたげになっているととの認識か。
 また、仙台市の自区内処理についてどのような認識を持っているか

2 アスベスト、ダイオキシン、放射性物質はチェック項目になっているが、「農薬」と言われている農毒薬や
重金属についての基準はあるのか。搬入されたがれきが基準(240ベクレル/Kg以下)という検査を
ふじみ衛生組合側で行うべきだと考えるが、独自の測定をするか

3 バグフィルターで99.99%放射性物質は除去できると環境省も東京都も主張しているが、バグフィルターで放射性物質は除去できるものなのでしょうか

4 説明会は、いつ 誰が行うのか 清掃工場の運転を受託した民間業者は出席するのか

5 焼却灰は(日の出町・二塚最終処分場)具体的にどのように処理するのか

6 震災復興特別交付税が交付されるのは東京都及び他の府県に交付されるのか。
 「宮城県女川町の災害廃棄物の処理に関する基本合意書」が綴られている「参考資料」の最後のページに
東日本大震災からの復旧・復興事業に係る地方負担について、地方交付税を加算(1兆6,635億円)とあるが、ふじみのような例は他にあるか

7 管理者から鉄道コンテナーで輸送という答弁があったが、最寄の駅から清掃工場まではトラック輸送になる思う。東京オy日西日本への 運搬費用はどのくらいになると把握しているか

  再質問で、
◆女川町に行ったことはないが、石巻市、気仙沼市を視察した。がれきは両市とも沿岸部に山積みされており、住宅再建は高台で行われていることから復旧・復興の妨げになっているとはとても思えなかった。ふじみ衛生組合側で女川の現地を視察されて方がいたら、説明していただきたい

◆「災害復興特別交付税」と女川町のがれき受け入れとは一体のものではないのか

◆運搬費用、特別地方交付税を計算すると「20兆円産業」と試算する研究者・学者もいる。安全だというなら
現地に清掃工場(仮設も含む)を建設したほうが税金の有効な使い方思うが、管理者はどのような認識をお持ちか

 この質問について、清原管理者から国に尋ねてほしい旨の答弁があったので、私の方は国会議員を通じて
把握に努めるが、ふじみ衛生組合側も全運搬費用が一体いくらかかるか把握しておいたほうがよいと述べた。

【討論】
 復興庁がスタートした2月10日の記者会見で野田首相は今後の復旧・復興について
①住宅再建は高台に
②がれきの広域処理
③雇用の確保
④被災者の孤立防止と心のケア
⑤原発事故避難者の帰還支援
の5項目をあげた。

 がれきの広域処理の必要性として野田首相は、安全ながれきを全国で分かち合って処理するすることが
不可欠だとした。がれきが復興の妨げになっているとの主張があるが、私が石巻市、気仙沼市を視察した現状では妨げになっているとは思えない。

人情あるいは人道的見地から受け入れてもいいのではないかという声が私の中にもある。しかしいま一方で、人情に流されてはならないとする声も私の中にある。

 安全性についても、安全だというなら自区内処理すべきである。運搬費用、特別交付税を計算すると自区内処理のほうが効率的であり、野田首相が復興庁発足にあったって述べた地元雇用確保にもつながる。

 安全性についても私自身が確認できないし、認識を持てない。市民、子どもたちの命と健康に思いをはせる時、責任が持てない。また女川町のがれきを受け入れることと「災害復興特別交付税」は今日の質疑を聞いても一体のものとしか思えない。 よって本補正予算(案)には反対する。 】

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