大角さんが原発事故収束作業中に亡くなられてから9ヶ月も経って、ようやく労災認定された。

 労働基準監督署は当初は、遺族の訴えにまったく耳を貸さず、東電の言い分?通り、業務による死亡ではないとの姿勢だったが、ここに来ての労災認定は、世論に負けた結果だろうか?

 つい先日も、「和民」の女性社員自殺に逆転労災認定が出たばかりだが、労働基準監督署のトップの方針が雇用者側の論理から離れて、公平な認定が行われる方向に変わったのだとすれば、歓迎すべき事だ。

 東電の顔色など伺わずに、他の原発事故収束作業中の数多くの労災事故も、速やかに労災認定されることを切に願う。

TBS.newsiより

【 福島第一原発事故の収束作業中に、静岡県御前崎市の男性作業員が死亡したことについて、労働基準監督署は初めて労災と認定しました。

 労災と認定されたのは、静岡県御前崎市の大角信勝さん(当時60)です。遺族の弁護士によりますと、大角さんは去年5月、福島第一原発の集中廃棄物処理施設で作業中に体調不良を訴え、病院に運ばれましたが、およそ3時間後に心筋梗塞で死亡しました。

 これに対し、横浜南労働基準監督署は24日、過酷な作業環境のなかで、肉体的、精神的負荷が重なり、短時間での加重勤務となったのが原因だったとして、大角さんの死亡を労災と認定しました。

 遺族の弁護士によりますと、福島原発の事故の収束作業中の死亡事故で労災認定が下りたのは全国で初めてです。

 大角さんの妻、カニカさんは、「みんなが力を合わせてくれた。ありがとうございます」とコメントしています。】

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