また一つ、原発推進派勝利の選挙結果が出た。
福島原発事故の惨状は既に風化し、原発マネーの魔力に取り付かれた原発城下町の住民は、
未だ原発安全神話のマインドコントロールが解けず、無投票で、原発容認の現職を選んでしまった。

 原発の街だけで無く日本中が、明らかに偽りの【事故収束宣言】で、あたかも原発事故など無かったかのような空気になっていることは、いかに日本人の民度が低いかを証明しているようで、非常に残念だ。

 YOMIURI ONLINEより
【 10日告示された北海道電力泊原子力発電所のある泊村の村長選は、現職の牧野浩臣氏(65)(無所属)以外に立候補の届け出はなく、牧野氏が無投票で再選を果たした。

 同村長選の無投票は32年ぶり。停止中の泊1、2号機の再稼働には、地元意向が重要な要素になっている。牧野氏は、再稼働の合意形成は、従来の4町村の枠を超えて後志管内20市町村で進める必要性を示し、周辺4町村は安全性に関する情報提供を担うべきだと言及した。

 「より一層、北電に(原発の)安全対策を訴えていかなくてはならない」。再選が決まった牧野氏は、改めて原発と共存していく考えを強調した。

 1、2号機の再稼働に向けて、牧野氏は安全性が担保されることが前提とした上で、「後志の19市町村と一緒に歩調を合わせて進めていく」と述べた。防災対策重点地域を10キロ圏から30キロ圏に拡大する方針を国が示している。牧野氏は、原発周辺4町村以外の30キロ圏内になる9町村を含めた後志20市町村で同意に向けた意向をまとめる必要性を初めて示した。

 さらに、牧野氏は「(周辺町村以外の)住民の不安を取り除くためにも、きっちりと(北電に)情報提供をしてもらう。『北電はこういう安全対策をやっている』ということを訴えることが(周辺の)4町村の役目だ」とも語った。

 政府が原発を「原則40年で廃炉」とする方針を示していることには、「今から北電と話し合っていかなくてはいけない」と述べ、廃炉になった後の取り扱いについて協議したい考えを示した。3基のうち最初に稼働した泊原発1号機は89年に運転を開始している。】