何も、加害者の東電が、自分の都合で作った書式に、被害者が縛られる必要はない。
井戸川町長さんも「申立書は双葉町民以外にも自由に使ってもらい、被災者の人権を守るうねりを起こしたい」と仰っておられる。
この、双葉町が作って下さった独自書式を、たくさんの被害者の方に活用していただきたい。
河北新報より
【福島第1原発が立地する福島県双葉町は8日までに、今回の事故で東京電力へ損害賠償を求めるのに
必要な書類を独自に作成することを決めた。
「東電が作った書類では加害者のペースになる」(井戸川克隆町長)と、生活実感に即したチェック項目を設け、被害救済を図る。年内をめどに配布と説明を行い、「独自版」の普及を進める。
作成するのは、裁判によらず短期間での解決を目指す「原子力損害賠償紛争解決センター」への
和解仲介申立書。
きっかけになったのは9月にあった東電の説明会だという。井戸川町長は「お年寄りたちが説明を鵜呑みに
してしまうのを見て、まずいと思った。賠償手続きで尊重されるべきは被害者の主体性だ」と振り返る。
町を支援する各地の弁護士会のアドバイスも得て作成した。
A4判23枚のうち9枚を「心の損害」に充て、精神的損害の内容を具体的に示せるよう工夫した。損害を避難や住居、家族関係など12分野に大別し、当てはまる内容を選んだり、自由記述で訴えたりすることができる。
チェック項目は約80。井戸川町長が職員と協議してリストアップした。子どもに関しては「夜泣き」「おねしょ」「親から離れない」「昼間もよく泣く」とあり、該当する症状を選ぶことができる。
中には「春は山菜、夏はアユ捕り、秋はキノコ掘り、冬は山芋掘りという自然の恵みを楽しめなくなった」といった項目も。福島市の仮設住宅に暮らす堀井五郎さん(64)は「食べ物を何でも買わなければならないこと自体が苦痛の種。味も双葉と違う」と話す。
井戸川町長は「立地自治体として電力会社などにあしき前例を作らせるわけにはいかない。
申立書は双葉町民以外にも自由に使ってもらい、被災者の人権を守るうねりを起こしたい」と期待している。
東電は「双葉町の作成した書式でも誠実に対応するが、内容的に網羅されていない部分もあると考えられるので、個別に相談させていただきたい」(福島地域支援室)と話す。
申立書の正式版は印刷中だが、大まかな内容を町のホームページからダウンロードできる。】
福島県双葉町ホームページ
原子力損害賠償手続きについて
【町民の皆様には大変厳しく苦しい生活を強いられながら年の瀬を迎えようとしています。早く解決することを願っています。
さて、東京電力(株)の賠償の説明会を中断していましたが、このほど福島第一原子力発電所事故により、全国各地に避難している双葉町民が被った被害について、東京電力(株)に対して損害の賠償を求めるための請求書を作成いたしました。これは多くの弁護士さんと協議をしながら作成いたしましたので時間がかかってしまいました。
本日、損害賠償のための「和解仲介申立書」について、町議会議員の皆様に内容を説明しご理解を得ましたので、掲載いたします。
今後、説明会や相談会を各地で開催し、この「やさしい原発事故損害賠償申出書」の作成方法、東京電力(株)に対する損害賠償請求申立について指導を受けることができます。また、担当弁護士による損害賠償申立に関する相談も受け付けます。
この説明会等の日程については、今後お知らせいたします。全国に避難している町民の皆さんの近くで説明が受けられるよう方部分けをして対応できるよう調整中でありますので、お待ちください。
「やさしい原発事故損害賠償申出書」(PDF形式:247KB)
この「やさしい原発事故損害賠償申出書」を使用して賠償請求する場合には、「原子力損害賠償紛争解決センター」に提出することになりますが、個人での請求も可能です。
個人での請求が無理なときは、弁護団に依頼ができ、弁護士との個別の委任契約により、弁護士が代理人となり「原子力損害賠償紛争解決センター」へ請求することになります。この場合には、着手金及び実費等の費用負担が伴いますが、町がその一部を負担いたします。
さらに、和解が成立した場合には、報酬として依頼者は、賠償金として受領することになった金額の5%(消費税別途)程度の支払いが発生します。
なお、報酬の割合については、まだ未確定ですが、今後決定する予定です。
詳しくは、「原子力損害賠償手続に係る流れ」(PDF形式:57KB)をご覧ください。】
井戸川町長さんも「申立書は双葉町民以外にも自由に使ってもらい、被災者の人権を守るうねりを起こしたい」と仰っておられる。
この、双葉町が作って下さった独自書式を、たくさんの被害者の方に活用していただきたい。
河北新報より
【福島第1原発が立地する福島県双葉町は8日までに、今回の事故で東京電力へ損害賠償を求めるのに
必要な書類を独自に作成することを決めた。
「東電が作った書類では加害者のペースになる」(井戸川克隆町長)と、生活実感に即したチェック項目を設け、被害救済を図る。年内をめどに配布と説明を行い、「独自版」の普及を進める。
作成するのは、裁判によらず短期間での解決を目指す「原子力損害賠償紛争解決センター」への
和解仲介申立書。
きっかけになったのは9月にあった東電の説明会だという。井戸川町長は「お年寄りたちが説明を鵜呑みに
してしまうのを見て、まずいと思った。賠償手続きで尊重されるべきは被害者の主体性だ」と振り返る。
町を支援する各地の弁護士会のアドバイスも得て作成した。
A4判23枚のうち9枚を「心の損害」に充て、精神的損害の内容を具体的に示せるよう工夫した。損害を避難や住居、家族関係など12分野に大別し、当てはまる内容を選んだり、自由記述で訴えたりすることができる。
チェック項目は約80。井戸川町長が職員と協議してリストアップした。子どもに関しては「夜泣き」「おねしょ」「親から離れない」「昼間もよく泣く」とあり、該当する症状を選ぶことができる。
中には「春は山菜、夏はアユ捕り、秋はキノコ掘り、冬は山芋掘りという自然の恵みを楽しめなくなった」といった項目も。福島市の仮設住宅に暮らす堀井五郎さん(64)は「食べ物を何でも買わなければならないこと自体が苦痛の種。味も双葉と違う」と話す。
井戸川町長は「立地自治体として電力会社などにあしき前例を作らせるわけにはいかない。
申立書は双葉町民以外にも自由に使ってもらい、被災者の人権を守るうねりを起こしたい」と期待している。
東電は「双葉町の作成した書式でも誠実に対応するが、内容的に網羅されていない部分もあると考えられるので、個別に相談させていただきたい」(福島地域支援室)と話す。
申立書の正式版は印刷中だが、大まかな内容を町のホームページからダウンロードできる。】
福島県双葉町ホームページ
原子力損害賠償手続きについて
【町民の皆様には大変厳しく苦しい生活を強いられながら年の瀬を迎えようとしています。早く解決することを願っています。
さて、東京電力(株)の賠償の説明会を中断していましたが、このほど福島第一原子力発電所事故により、全国各地に避難している双葉町民が被った被害について、東京電力(株)に対して損害の賠償を求めるための請求書を作成いたしました。これは多くの弁護士さんと協議をしながら作成いたしましたので時間がかかってしまいました。
本日、損害賠償のための「和解仲介申立書」について、町議会議員の皆様に内容を説明しご理解を得ましたので、掲載いたします。
今後、説明会や相談会を各地で開催し、この「やさしい原発事故損害賠償申出書」の作成方法、東京電力(株)に対する損害賠償請求申立について指導を受けることができます。また、担当弁護士による損害賠償申立に関する相談も受け付けます。
この説明会等の日程については、今後お知らせいたします。全国に避難している町民の皆さんの近くで説明が受けられるよう方部分けをして対応できるよう調整中でありますので、お待ちください。
「やさしい原発事故損害賠償申出書」(PDF形式:247KB)
この「やさしい原発事故損害賠償申出書」を使用して賠償請求する場合には、「原子力損害賠償紛争解決センター」に提出することになりますが、個人での請求も可能です。
個人での請求が無理なときは、弁護団に依頼ができ、弁護士との個別の委任契約により、弁護士が代理人となり「原子力損害賠償紛争解決センター」へ請求することになります。この場合には、着手金及び実費等の費用負担が伴いますが、町がその一部を負担いたします。
さらに、和解が成立した場合には、報酬として依頼者は、賠償金として受領することになった金額の5%(消費税別途)程度の支払いが発生します。
なお、報酬の割合については、まだ未確定ですが、今後決定する予定です。
詳しくは、「原子力損害賠償手続に係る流れ」(PDF形式:57KB)をご覧ください。】