毎日JPより
【前橋市在住の作家、新井克昌さん(75)が4年前に刊行した長編小説「日本列島放棄」(文芸春秋企画出版部)が「東日本大震災を予言したような内容だ」と話題になっている。
宮城沖で起きた巨大地震で原発事故が各地で起き、放射性物質が拡散するという内容だ。
小説は絶版になっているが、新井さんは「地震列島の日本で起こりうる危険性を問いかけたかった」と
執筆した動機を振り返る。
物語は200X年8月、マグニチュード8・7の巨大地震が発生したとの設定で進められる。
東京電力福島第1原発をはじめ国内各地で原発事故が発生し、9500万人が国外移住を迫られる。
福島第1原発が最初に崩壊するという物語の展開について、新井さんは「予言でも何でもない。
立地や耐用年数などを考慮すると、それが最も合理的だった」と説明する。原発関連資料を集めて女川原発(宮城県女川町)などにも足を運び、事故の過程は緻密に描くことを心掛けたという。
新井さんは20歳のころに日本シナリオ作家協会・第1期研究生として映画シナリオの書き方を学んだ。
今井正監督と名コンビを組んだ高崎市出身の故八木保太郎氏の影響を受け、社会派作品を志向してきた。
4年前に小説に描いたことは3月11日に現実化してしまったが、新井さんは「原発事故は予想しえた。政府や東電は想定外という言葉を使ったが、それこそが『想定外』だ。言い訳にしか聞こえなかった」と話している。】
「日本列島放棄」新井克昌作 amazonカスタマーレビュー
【5つ星のうち 5.0 柏崎原発事故もあり、地震と原発の怖さを知った
去年の暮れ「文藝春秋」に載った広告が強烈だったので本屋で手にしました。「宮城沖」「東南海」「南海」と続いた巨大地震で13基の原発が放射能を放出したため、北海道と沖縄を除く、本州・四国・九州の9500万人が世界に脱出するというのだ。
最初は、小松左京の「日本沈没」と同系かと思ったが違い、地震と津波と原発の倒壊による死者が百数十万という数に信憑性を感じました。また、身寄りのない高齢者と子供の施設を営む主人公が原発で被曝した中で、災害救助犬とともに被災者の救出にあたる生き方と、彼を取り巻く修道女や国連NGOの活躍がとてもグローバルで、被災者の辛苦と人間愛に感動しました。原油の高騰で世界の原発建設が加速する中、日本の原発の安全性とそのあり方を考えさせられました。
5つ星のうち 3.0 止まりませんでしたっ!
知り合いにすすめられて読みました。大地震、核原発事故、台風と、ありえそうなトラブル続発で、なんてタイムリーな!とびっくりしました。これ、映画になってもいいのでは? 「ローレライ」とかより真実味あるし。ただ、私は主人公の考えにハマらなかったなぁ。だから☆3つ。女だから? なんでやねんっ!と思う主人公の行動があり、最後まで???が頭から離れませんでした。でもラストは号泣。核の恐ろしさ、災害時の人間の心など勉強になります。】
「日本列島放棄」は勿論フィクションですが、「福島原発事故」は現実に起こり、今も放射能を吐き出し続け、日本中に放射能入りの食品が出回り、事故の収束もままだまだ先にことです。
放射能被害にも、原発事故にも何の感慨も持たない、エコノミック・アニマル?が、この日本にはたくさん居られるようですが、どうか、今一度人の心を取り戻して、特に福島の人が置かれている惨状を見て見ぬ振りをせずに、原発が引き起こした地獄のような事態が許されるものかどうか、よく考えていただきたい。
【前橋市在住の作家、新井克昌さん(75)が4年前に刊行した長編小説「日本列島放棄」(文芸春秋企画出版部)が「東日本大震災を予言したような内容だ」と話題になっている。
宮城沖で起きた巨大地震で原発事故が各地で起き、放射性物質が拡散するという内容だ。
小説は絶版になっているが、新井さんは「地震列島の日本で起こりうる危険性を問いかけたかった」と
執筆した動機を振り返る。
物語は200X年8月、マグニチュード8・7の巨大地震が発生したとの設定で進められる。
東京電力福島第1原発をはじめ国内各地で原発事故が発生し、9500万人が国外移住を迫られる。
福島第1原発が最初に崩壊するという物語の展開について、新井さんは「予言でも何でもない。
立地や耐用年数などを考慮すると、それが最も合理的だった」と説明する。原発関連資料を集めて女川原発(宮城県女川町)などにも足を運び、事故の過程は緻密に描くことを心掛けたという。
新井さんは20歳のころに日本シナリオ作家協会・第1期研究生として映画シナリオの書き方を学んだ。
今井正監督と名コンビを組んだ高崎市出身の故八木保太郎氏の影響を受け、社会派作品を志向してきた。
4年前に小説に描いたことは3月11日に現実化してしまったが、新井さんは「原発事故は予想しえた。政府や東電は想定外という言葉を使ったが、それこそが『想定外』だ。言い訳にしか聞こえなかった」と話している。】
「日本列島放棄」新井克昌作 amazonカスタマーレビュー
【5つ星のうち 5.0 柏崎原発事故もあり、地震と原発の怖さを知った
去年の暮れ「文藝春秋」に載った広告が強烈だったので本屋で手にしました。「宮城沖」「東南海」「南海」と続いた巨大地震で13基の原発が放射能を放出したため、北海道と沖縄を除く、本州・四国・九州の9500万人が世界に脱出するというのだ。
最初は、小松左京の「日本沈没」と同系かと思ったが違い、地震と津波と原発の倒壊による死者が百数十万という数に信憑性を感じました。また、身寄りのない高齢者と子供の施設を営む主人公が原発で被曝した中で、災害救助犬とともに被災者の救出にあたる生き方と、彼を取り巻く修道女や国連NGOの活躍がとてもグローバルで、被災者の辛苦と人間愛に感動しました。原油の高騰で世界の原発建設が加速する中、日本の原発の安全性とそのあり方を考えさせられました。
5つ星のうち 3.0 止まりませんでしたっ!
知り合いにすすめられて読みました。大地震、核原発事故、台風と、ありえそうなトラブル続発で、なんてタイムリーな!とびっくりしました。これ、映画になってもいいのでは? 「ローレライ」とかより真実味あるし。ただ、私は主人公の考えにハマらなかったなぁ。だから☆3つ。女だから? なんでやねんっ!と思う主人公の行動があり、最後まで???が頭から離れませんでした。でもラストは号泣。核の恐ろしさ、災害時の人間の心など勉強になります。】
「日本列島放棄」は勿論フィクションですが、「福島原発事故」は現実に起こり、今も放射能を吐き出し続け、日本中に放射能入りの食品が出回り、事故の収束もままだまだ先にことです。
放射能被害にも、原発事故にも何の感慨も持たない、エコノミック・アニマル?が、この日本にはたくさん居られるようですが、どうか、今一度人の心を取り戻して、特に福島の人が置かれている惨状を見て見ぬ振りをせずに、原発が引き起こした地獄のような事態が許されるものかどうか、よく考えていただきたい。