福島民報より
【福島市大波地区で生産されたコメが出荷停止となった問題で、東京電力は30日、市が求めた同地区産の
コメの全量買い上げは「困難」と市に回答した。

 東電被災者支援対策本部の新妻常正副本部長が同日、市役所を訪れ「原子力損害賠償紛争審査会が
示した中間指針を踏まえて適切に対応する」と述べた。さらに瀬戸孝則市長に謝罪した。

 瀬戸市長は「市民を考えると、このまま引き下がれない。中間指針を超える判断をしてほしい」と述べた。

 新妻副本部長は取材に対し「全量買い上げは行わない」と述べた。】

 加害者が、被害者の当然の要求に「買い上げ困難」とか言うのがおかしい。
東電が拠り所にしている、原子力損害賠償紛争審査会も東電の傀儡で、彼らの示す指針は妥当性ゼロだ。

 被害者への賠償金の支払いで、倒産同然の会社が、社員にはボーナスを出して、当然買い取るべき放射能汚染米を、「買い上げ困難」と拒否するとは??

 政府が東電に指導するか、裁判所が東電に支払いを命じなければ、東電の傍若無人の振る舞いは止められないだろう。

 しかし、政府も裁判所も、東電の支配下にあるらしいから、望み薄だろう。
 
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