yomiuri.onlineより
【 政府は26日、東京電力管内で大口需要家に対して発動している電力使用制限令を見直し、15%の節電義務の緩和や、9月22日まで実施する予定の制限令を前倒しして解除する検討を始めたことを明らかにした。

 企業などの大口需要家や家庭の節電が効果を上げ、電力需要が想定より低く推移しているためで、東電が経済産業省資源エネルギー庁に見直しを要請した。

 電気事業法27条に基づく東電管内への制限令は、7月1日から9月22日の平日午前9時~午後8時まで、契約電力500キロ・ワット以上の大口需要家に昨年夏比15%の節電を義務づけている。経産省は8月末までの需要実績などのデータも分析した上で判断する。

 東電によると、9月3日以降の電力供給力は5420万~5570万キロ・ワットに上る。電力需要は気温が高めに推移しても最大4890万キロ・ワットにとどまる見通しで、電力需給に10%程度の余裕が出る見通しだ。】

虎の門針灸院ノート様より
今更、電力使用制限緩和へ向け協議とか
【東京電力は、9月の電力需給に余裕ができる見通しになったとして、管内で発動中の電力使用制限令の緩和に向けて資源エネルギー庁と協議に入ったと…(ほとぼりが冷めたから?)。

 「当初想定した程気温が上がらないと判断したため…」。ハー?観測史上最高気温がアッチコッチで出てましたが…。それでも、電気は不足しなかった。見苦しい。

 ふざけるな! インチキな電力制限で、倒産に追い込まれた中小企業はどうする。

 使用量見込みをかさ上げするための、ウソの「電力需給見通し試算」。それが今でも毎朝報じられている。原発の相次ぐ停止にもかかわらず供給可能電力は増え、需給もマイナスにはなりませんでした。

 東電内の原発の3/4が停止中でも、電力不足など起きていません。この事実に疑問を呈した放送があったでしょうか。元々原発など必要ないのです。原発優先のため、火力発電の稼働率は50%程、水力は30%。手練手管で、国民を騙そうとしてもウソは必ずばれるものです。

 こんな、卑劣なこともやっていました(東京新聞より)。

交付金で原発後押し レベル7翌日「新設は増額」 2011年8月17日

「 原子力関係予算を握る経済産業省と文部科学省が福島第一原発事故の一カ月後、原発の立地自治体などに交付金を支給する規則を全面改正し、新増設時の交付額を増やす一方、既設の原発では発電実績に応じて交付額を決める方式に変更していたことが分かった。

 事故収束に向けた見通しが立たず、原因究明もままならない時期に、新増設や運転を後押しする改正をしていたことになる。 

 改正したのは「電源立地地域対策交付金」の交付規則。四月十三日に改正され、海江田万里経産相と高木義明文科相の連名で、同日付の官報に告示した。経産省原子力安全・保安院が福島第一原発事故の国際評価尺度を、旧ソ連チェルノブイリ原発事故と同じレベル7に引き上げた翌日のことだった。」

 官僚は省益、政治家は金に群がる“ハエ”ですから、こんなもんでしょうが。 

  因みに本日、福島県南相馬市は、東京電力福島第一原発の周辺自治体に交付される電源三法交付金の一つ「原発施設等周辺地域交付金」について、今年度分の約5500万円の申請を辞退する方針を決めたとのことです。原発からの脱却へ、毅然たる態度を示しました。

 世界が放棄した「高速増殖炉」開発の首謀者は、今は亡き金丸氏でしたか。どの位の大金を手にしたのかは知りませんが、6,000億円以上を費やしてようやく中止になるとか。そう言えば、ありえない「常温核融合」のペテン研究にも数十億円をつぎ込んでおきながら、責任も追及されず知らん顔です。

 ついでに言いますと。「サハラ・ソーラーブリーダー計画」なるものがあるそうです。サハラ砂漠に大規模なソーラーパネルを敷き詰め、超伝導ケーブルで世界へ配電するとのこと。理論的には、サハラ砂漠の半分の面積で世界の電力を賄えるとか。

 しかしながら、研究開発費は何と1,000兆円。この国の借金が返せます。この壮大なるバカ計画を、真剣に考えている国もあるとか無いとか。

 めでたく作れたとして、このような長大な超伝導ケーブルを極低温に維持するための膨大な経費と、ヘリウム(アメリカでしか産出されない、軍事的に重要)をどうするのでしょうか(液体窒素を使う手もありますが)。

 石油後の、当面のエネルギー資源は天然ガス(メタンハイドレードも)が有るでしょう。クリーンで、数百年の埋蔵量があり、各家庭へパイプラインで供給して燃料電池で発電する。

 大規模な発電所の時代はもう終わるのです。どこかのアホな都知事など、未だ原発に執着している連中もいますが。】

 電気はやっぱり足りていた? 本当は原発なしでも立派?にやっていける?
ここへ来ての、電力使用制限の前倒し解除検討を聞いて、そんなことを思ってしまいました。

 東電や、電力各社、経産省からの脅しに関わらず、酷暑だった今年の夏も、節電は多少大変でしたが、このまま何事もなく?乗り切ってしまいそうです。

 今にして思えば、あの無計画な?計画停電は、何だったんでしょうか?本当に必要があったのでしょうか?