NHKニュースより
【自民党は、次の衆議院選挙の公約のたたき台となる中長期的な政策をまとめた報告書を発表し、エネルギー政策については、電力の安定供給のシステムを再構築するものの、既存の原発は安全対策を強化したうえで、当面、維持するとしています。

 この報告書は、谷垣総裁の指示に基づいて党の国家戦略本部がまとめたものです。

 この中では、東京電力福島第一原子力発電所の事故を受けたエネルギー政策について、電力の安定供給のシステムを再構築するものの、当面、原子力による発電量を再生可能エネルギーなどでカバーするのは困難だとして、

 既存の原発は安全対策を強化したうえで稼働を維持し、再生可能エネルギーの普及や省エネを推進していくなどとしています。

 このほか報告書には、東日本大震災を踏まえ、「安全や安心な国土作りが急務だ」として社会資本整備を積極的に行っていくことや、消費税率を当面10%に引き上げること、非核3原則について核兵器を積んだ艦船などの寄港を認める「非核2.5原則」に転換することなどが盛り込まれています。

 この報告書について、谷垣総裁は記者会見で「自民党がどういう政党かを示すため、党の綱領に沿って、中長期的にどのような日本を作っていくかといった視点でまとめた」と述べ、次の衆議院選挙の政権公約に反映させる考えを示しました。】

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【 聞くところによると、国民の8割ほどが脱原発を支持しているとか…。
最近は、かつて推進派だった政治家たちも、脱原発を語りはじめました。
だったら原発を止めてもよさそうなのに、なぜ原発は止まらないのでしょうか?

 それは、「なんちゃって脱原発」のせいなのです。
原発推進派の政治家にとって、世論が「脱原発」に傾いている以上、真っ向から原発推進はできません。
とりあえず「脱原発」のフリをして、支持を得ようとしているのです。

 彼らの言い分はこうです。「長期的には脱原発が望ましい」
「しかし、すぐ原発を止めると電力不足になる」「自然エネルギーで代替するにはコストと時間がかかる」
「それまでは原発を併用しつつ、段階的に…」という論法です。
こういうことを言っている政治家は、「なんちゃって脱原発」です。
だって、原発はなくても充分電気は足りているのだから、自然エネルギーの代替を待つ必要はありません。

 即刻原発を停止しても、何の問題もないはずです。
「なんちゃって脱原発」政治家の真の目的は原発の延命です。時期が来たら
「脱原発?そんなこと言ったっけ?」と開き直り、「やはり原発しかない」と推進するのは目に見えています。

 今、国民は、政治家の言う「脱原発」が、本当の「脱原発」か、「なんちゃって脱原発」かを見極めなくてはなりません。
さて、菅直人首相の言う「脱原発」は本物でしょうか?それとも「なんちゃって脱原発」でしょうか?
それは私にはわかりません。

 ただ、経済界や民主党内部が「菅降ろし」をしている現状を見ると、菅首相は彼らが嫌がることをしようとしているのだなとは思います。】

 自民党のいう『原発を当面、維持』は、原発推進と読めますが、皆さんはどう思われますか?