毎日JPより
【『余録:やらせメール事件』
▲客を操って自分たちに都合の良い流れを作るなんて楽なこと--うそぶく顔がみえてきそうな「作楽」である。
だがそんな「策略」で公共的な意思決定を左右されてはたまらない。もちろん九州電力の玄海原発の再稼働にまつわる「やらせメール」事件のことである
▲国の住民向け説明番組の際、九州電力の職員が子会社社員らに原発再開を支持するメールを投稿するように指示していたというこの事件だ。やらせやさくらは「仕込み」が重要だが、「県民の共感を得うるような意見や質問を発信」という仕込みメールも残っている
▲こうなってみればこの経済産業省の説明番組そのものが、はなから原発再開のための「仕込み」だと思われて当然だ。原発事故で従来の電力会社や国の説明が根本から信頼を失っているこの期に及んで、なおも情報操作で事態を動かそうとする策略体質は実に度し難い
▲その玄海原発の再稼働へむけて動いていた政府が一転、再稼働の大幅延期の必要なストレステスト(耐性試験)実施を決めた。振り回された地元自治体は困惑顔である。そして国民をより不安にするのは事故を踏まえた安全の新たな基準への定見を欠く政府の迷走だ
▲やらせメールでは九州電力トップの進退もとりざたされる。「安全」の太鼓判つきの原子力政策の高みから情報を操作できた「作楽」の時代はすでに終わったのだ。】
ITMEDIAニュースより
『九電の原発やらせメール、ネットで暴露されていた』
【 玄海原発再稼働に向九電けた佐賀県民への説明番組で、九州電力が原発賛成の「やらせメール」を出すよう指示していた問題で、インターネット上では放送があった先月26日以前から、やらせメールの存在が暴露されており、九電の姿勢を皮肉る複数の例文がネットユーザーらによって用意されていたことが分かった。
「明日の説明会で、九電がグループをあげて佐賀県民を装って発電再開容認のメールを送るよう業務命令が出されている」
6月25日、ツイッターなどで、こんな情報が出回った。参加の方法なども詳しく記されていたため、報道各社は九電側に事実関係を問い合わせたが、広報は真っ向否定。しかし、共産党の日刊機関紙「しんぶん赤旗」は7月2日付で「九電が“やらせ”メール」などと報じていた。
眞部利應・九電社長によると、問題のメールは、原子力発電本部の課長級社員が6月22日、子会社4社や九電の原発関連社員3人に「説明会の進行を見ながら自宅から、再開容認の立場で意見を発信してほしい」といった内容で送信。実際に何通のメールが番組に送られ、紹介されたかは把握していないという。子会社の社員は福岡市民を中心に約2300人。
ツイッターでこの事実が暴露された直後から、ネット上では、「真摯にかつ国民の共感を得ることができる」メールを求める九電への皮肉を込めて、次のような例文が公開されていた。
《原子力発電所とは何の利害関係もない、中立的な県民の一人です。保安院や専門家のお話をお聞きし、福島の事故は津波によるものだと確信できるようになりました。地震対策は後でもいいと感じられるようになり、暑い夏にクーラーが使える日が楽しみです》
この例文をもとにしたメールが実際に送られたかは不明だが、やらせメールを送った子会社はすべて福岡市が本社。メールを受信した原発関連社員も、2人が川内原発(鹿児島)所属で佐賀県民ではない可能性が高い。佐賀県民は県外の“九電ファミリー”に寄ってたかって小馬鹿にされた格好だ。】
さすが、ネットの速報性はすごい。
「作楽」転じて「策略」、はじめて知りました。
楽して、世論操縦なんて、いつもやっていたこと?なんでしょうね。
関連記事 玄海原発*住民説明会はやらせ?出演者7人を広告代理店が仕込み?それとも・・
タウンミーティング 小泉内閣の国民対話
【『余録:やらせメール事件』
▲客を操って自分たちに都合の良い流れを作るなんて楽なこと--うそぶく顔がみえてきそうな「作楽」である。
だがそんな「策略」で公共的な意思決定を左右されてはたまらない。もちろん九州電力の玄海原発の再稼働にまつわる「やらせメール」事件のことである
▲国の住民向け説明番組の際、九州電力の職員が子会社社員らに原発再開を支持するメールを投稿するように指示していたというこの事件だ。やらせやさくらは「仕込み」が重要だが、「県民の共感を得うるような意見や質問を発信」という仕込みメールも残っている
▲こうなってみればこの経済産業省の説明番組そのものが、はなから原発再開のための「仕込み」だと思われて当然だ。原発事故で従来の電力会社や国の説明が根本から信頼を失っているこの期に及んで、なおも情報操作で事態を動かそうとする策略体質は実に度し難い
▲その玄海原発の再稼働へむけて動いていた政府が一転、再稼働の大幅延期の必要なストレステスト(耐性試験)実施を決めた。振り回された地元自治体は困惑顔である。そして国民をより不安にするのは事故を踏まえた安全の新たな基準への定見を欠く政府の迷走だ
▲やらせメールでは九州電力トップの進退もとりざたされる。「安全」の太鼓判つきの原子力政策の高みから情報を操作できた「作楽」の時代はすでに終わったのだ。】
ITMEDIAニュースより
『九電の原発やらせメール、ネットで暴露されていた』
【 玄海原発再稼働に向九電けた佐賀県民への説明番組で、九州電力が原発賛成の「やらせメール」を出すよう指示していた問題で、インターネット上では放送があった先月26日以前から、やらせメールの存在が暴露されており、九電の姿勢を皮肉る複数の例文がネットユーザーらによって用意されていたことが分かった。
「明日の説明会で、九電がグループをあげて佐賀県民を装って発電再開容認のメールを送るよう業務命令が出されている」
6月25日、ツイッターなどで、こんな情報が出回った。参加の方法なども詳しく記されていたため、報道各社は九電側に事実関係を問い合わせたが、広報は真っ向否定。しかし、共産党の日刊機関紙「しんぶん赤旗」は7月2日付で「九電が“やらせ”メール」などと報じていた。
眞部利應・九電社長によると、問題のメールは、原子力発電本部の課長級社員が6月22日、子会社4社や九電の原発関連社員3人に「説明会の進行を見ながら自宅から、再開容認の立場で意見を発信してほしい」といった内容で送信。実際に何通のメールが番組に送られ、紹介されたかは把握していないという。子会社の社員は福岡市民を中心に約2300人。
ツイッターでこの事実が暴露された直後から、ネット上では、「真摯にかつ国民の共感を得ることができる」メールを求める九電への皮肉を込めて、次のような例文が公開されていた。
《原子力発電所とは何の利害関係もない、中立的な県民の一人です。保安院や専門家のお話をお聞きし、福島の事故は津波によるものだと確信できるようになりました。地震対策は後でもいいと感じられるようになり、暑い夏にクーラーが使える日が楽しみです》
この例文をもとにしたメールが実際に送られたかは不明だが、やらせメールを送った子会社はすべて福岡市が本社。メールを受信した原発関連社員も、2人が川内原発(鹿児島)所属で佐賀県民ではない可能性が高い。佐賀県民は県外の“九電ファミリー”に寄ってたかって小馬鹿にされた格好だ。】
さすが、ネットの速報性はすごい。
「作楽」転じて「策略」、はじめて知りました。
楽して、世論操縦なんて、いつもやっていたこと?なんでしょうね。
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